東・南シナ海で起こる中国と周辺諸国の領土問題 専門家はこう見る


4日、中国国防省が、東シナ海上空で先月17日に日本の航空自衛隊機が中国軍機に対しスクランブル発進したことについて談話を発表。中国側の主張では「日本のF15戦闘機が高速で接近し、射撃レーダー照射をともなう挑発をした」とされている。



この事件に関しては先月28日、ネット上ですでに話題となっており、自衛隊OBが記事を公開していた。それによると「中国軍機が空自スクランブル機に対し、攻撃動作を仕掛けてきた」「事故防御装置を使用しながら中国軍機によるミサイル攻撃を回避しつつ避難した」という真逆の主張であった。

政府はこれに対し、「自衛隊機がスクランブル発進したのは事実だが、報道にあるような中国戦闘機による攻撃動作・ミサイル攻撃を受けたという事実はない」と否定した。さらに中国は南シナ海の領有権をめぐり、フィリピンが提訴した仲裁手続きの判断が12日に下るという。



にわかに激化している中国と周辺国の領土問題。この件について7月5日オンエアの「AbemaPrime」では、中国事情に詳しいジャーナリストの富坂聰氏と、フィリピンの政治を研究している政策研究大学院大学助教授の高木佑輔氏をゲストに迎え、専門家からの見解を聞いた。


▪︎食い違う主張、政治的意図があるためか

富坂氏は「日本政府が言っている以上のことは言うのは変」と前置きをした上で、「スクランブルが入ると回避行動をお互いするはずが、中国がまっすぐ進んできて、旋回をしたら向かい合う形になったということで双方が慌てたということ」と今回の事件を解説。また、レーダー照射については航空機においては「射撃動作と連携するもの」だと説明した。

今回の中国側の「談話」については、政治的意図があるとすれば、領土問題、すなわち尖閣諸島の問題にまで言及することが目的ではないか、と富坂氏は話す。



▪︎フィリピンと中国の関係は今後どうなる

フィリピンと中国の関係について、高木氏が解説。「フィリピンの世論調査を見れば、中国に対しての親近感はそれほど強くない。しかしながら外交には直接は関係ないと思われる」と、外交が友達付き合いではなく、あくまで利害関係であることを強調。

「結局のところ領土問題はどっちが正しいかとは言い難い。(中国が南シナ海の領有権を主張する)九段線というのを出しているが、法的な拘束力はないので世界から言われている状況。フィリピンは新しい政権ができたばかりで、この仲裁手続は古い政権の時の政策。これから新しい外交を作っていくところ」(高木氏)


▪︎国民が騒ぎ立てないことが外交がうまくいく秘訣

では、しばしば強気な態度でやってくる中国や周辺諸国との外交関係において、日本はどのような態度を取ればいいのだろうか。

富坂氏は「国民が熱狂してしまうと、外交がうまくいくケースが少なくなる。中国との関係でもプラスとマイナス、利害の利をきっちり見ていくことが大事」と語った。

高木氏は「日本が地域でどういう秩序を作っていくのか。フィリピンとどう手を組んでいくのか。多国間できめるのか、二国間での話し合いに任せるのか。この国は親中、この国は親日だというラベル貼りをせずにパートナーとして見ることができればいいと思う」

と、両者ともにフラットな目線で関わることを強調。


MCの小籔は「日本も他所の国みたいながめつさが欲しいですよね。他所の人らは必死でみんなの家族食わせようと思っているのに、日本政府はみんな譲ってしまう」と、他国の強気な態度を見習う姿勢を持つべきとコメントした。

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