決勝はDOTAMA対R-指定、因縁の対決 ヒップホップ史に残るエンディング【フリースタイルダンジョンモンスターウォー・決勝戦】

日本を代表するラッパー・通称「モンスター」と全国各地の挑戦者が賞金をかけてフリースタイルラップでバトルする『フリースタイルダンジョン』。その特別編として開催されたのが『Monsters War』だ。ヒューマンビートボクサー・太華が主催するバトル『ブレス式 presents AsONE』の方式を取り入れ、今回は6人のモンスターがチャレンジャー2人とそれぞれチームを組んでトーナメントを行う

予選は6チームがA、Bブロックに分かれ、3チームが3ラウンド制の総当たり戦を行う。各ブロックの勝者が決勝戦で賞金を奪い合う。試合は8小節3ターンのビートで3本勝負を行い、2本先取したほうが勝利となる。審査員が満場一致で勝者を選んだ場合、クリティカルヒットとしてその場で勝利が確定。優勝チームには100万円が贈られる。


決勝はAブロックを制したDOTAMAチームと、激戦のBブロックを抜け出したR-指定チームが戦う。『フリースタイルダンジョン』のファンならDOTAMAとR-指定が因縁浅からぬことはご存知のはず。モンスターが賞金100万円をかけて戦うこのスペシャルマッチで、ライバル対決が実現した。しかも今回は関東トリオ VS 関西トリオというもうひとつの見所も観客を熱くさせた。

SKY-HI、ANARCHYのライブを挟んで始まった決勝戦のビートは言わずと知れたクラシック・BUDDHA BRAND「DON'T TEST DA MASTER」。じゃんけんで勝ったDOTAMAはあえて先攻を選び、「関西は意外とつまらない」というテーマから一気にR-指定チームを攻め立てる。さすがの決勝戦はとにかくハイレベル。大上段のテーマをベースにそれぞれのラッパーが細かいトピックでどんどん話題を広げていく。突撃するDOTAMA、広げるDragonOne、決める掌幻という流れで強烈パンチを次々と決めるが、スキルと知能、さらにチームワークにも長けた関西チームはこれを鮮やかにかわしていく。そしてR-指定は最後に「俺らヤバい昇り龍 / 誰に言われても道頓堀流」というパンチラインを決めたことで、3対2でR-指定チームに軍配が上がった。しかしこの戦いには審査員も舌を巻いたようで、さすがの審査員も苦悩の表情を浮かべていた。

続く2戦目のビートは、こちらもクラシック・OZROSAURUS「AREA AREA」。絶対王者・R-指定を擁する関西チームは勢いに乗って小ネタを連発し、DOTAMAチームの安定感あるリズムを乱していく。だがここでチームをひとつにまとめたのは、この日リーダーとして安定した戦いを見せていたDOTAMAだった。

まずぴょんぴょん飛び跳ねるKOPERUを「DJ OZMA」と攻撃する。これを受けて「O」を使ったライム合戦がスタート。その中でR-指定チームは「OSUMI」というワードを出してしまう。OSUMIといえば「SHAKKAZOMBIE」のメンバーだが、今はオジロのビート。掌幻とDragonOneがしっかりお膳立てすると、DOTAMAが待ってましたと「O? O? OSUMIってO / OZROSAURUSのOだろ / これは」と強烈な一発をお見舞いする。もちろんここで意識消沈しないR-指定は着実にパンチラインを繰り出して行くが、DOTAMAには隠し玉があった。それはこの日ステージでナイスなトークを披露していたHIDADDYの件だ。司会のZeebraが「今日は楽」と言うほど流暢にトークしていたものの、場面場面でやや喋りすぎてしまった。

このことを最後の最後に「司会業はジブさんだよ / アンタじゃねんだ」と言い放つ。この日会場の誰もがうっすら感じていた件をパンチラインとして決めたことで会場は大爆発。文句なしのクリティカルヒットで見事に逆転勝利を勝ち取った。

関東の会場で、ビートがオジロだったことも大きかったかもしれない。だがこの戦いに関してはDOTAMAチームの完全勝利だった。長年負け続けたR−指定に勝ったことでDOTAMAは感極まって涙を見せる。DOTAMA、DragonOne、掌幻の3人は見事100万円を受け取り、最後は出演者全員でサイファー。太華のビートボックスはもちろん、ERONEとHIDADDYの韻踏合組合コンビや、ZeebraとUZIの「証言」まで飛び出して大団円を迎えた。

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