29年ぶりの事態で夏の関東は「水不足」? 気になる取水制限と給水制限の違いとは


関東地方では雨の少なさから利根川水系のダムが10%の取水制限を開始する事態となった。ここまで降らないのは29年ぶりのことだという。関東の水がめ・群馬県の八木沢ダムの貯水率は19%だが、ここまで低下した理由は何か。30日に放送されたAbemaTVの報道番組『AbemaPrime』では水不足について取り上げられ、これについて国際水ジャーナリストの吉村和就氏が解説した。



吉村氏によると、水不足の問題は1年前から見なくてはいけないのだという。群馬県の7つのダムについては、積雪が昨年10月から少なかった。通常八木沢ダムと藤原ダムのあたりの積雪量は6メートルほどはあったが、今年の冬は3分の1しかなかったのだという。これが今のダムの貯水率に影響しているのだ。「雪というのは天然のダムということですよね」と吉村氏は語った。



気象庁の長期予報によると7〜8月は大きな雨がないので、引き続き注意する必要がありそうだった。吉村氏は現状をさらにこう分析する。

「過去を見るとこの100年間で、利根川水系の降水量が100〜200mm違います。人口は増えているので、一人当たりは少なくなります。やはり温暖化の影響です」


また、番組ではここで「取水制限」と「給水制限」の違いについて語られた。それなりに状況が悪化した時に行われるのが取水制限であり、水の供給量を浄水場や農家に対して減らす。それでも水がない時に給水制限が行われ、これは家庭に対して水圧下げたりすることだ。吉村氏は近いうちに給水制限をやらざるを得ないと意見した。また、日本の水資源は「梅雨」「積雪」「台風」で3割が確保されているという。今年は積雪がダメで空梅雨気味。となると台風を待つしかないそうだ。

一般人ができる対策としては、お風呂の水をガーデニングに使うなど、賢く循環させて使うことが必要だと述べた。


なお、群馬県の貯水率が低いものの、神奈川県のダムは軒並み74〜94%の貯水率を誇っている。東京都は8割を利根川水系に頼っているが、神奈川は7つの水系を利用しており、昨年から雨が多かったのだとか。だが、東京についてもバックアップとして、多摩川水系の大河内ダムがある。ただし、節水しないと秋まで持たない見込みだという。


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