「アジアの大学ランキング」東大が首位陥落…ランクダウンの理由を専門家が解説

イギリスの教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」が毎年発表している「アジアの大学ランキング」で、昨年まで3年連続で1位だった東京大学が7位、京都大学も昨年の9位から11位と、日本を代表する大学が大きくランキングを落とした。


1位はシンガポール国立大学、2位はシンガポールの南洋理工大学および中国の北京大学と、大幅に水をあけられた東京大学。同誌は「日本は20年間にわたって大学が資金の制約を受けており、世界の大学との競争や国際化のための支援が少ない」と指摘している。

6月21日放送の『AbemaPrime』(AbemaTV)ではこのニュースについて取り上げ、専門家・卒業生・在学生などがスタジオに登場し、様々な立場の意見が語られた。

■首位陥落の要因は「国際性」など特定の“苦手科目”のせい?

「教育」「研究」「引用された論文数」「国際性」「産業収入」など13種類の指標によって決められるというこの大学ランキングでは、東京大学は「国際性」や「産業収入」といった指標で、他大学よりもランクを落としているという。


番組のゲストコメンテーター、大学ジャーナリストの石渡嶺司氏は「教育や研究の指標ではトップ3に入れるのに、産業連携を東大はほとんどしていない」と今回の要因を分析。これに続けて、慶応大学特任講師の若新雄純氏は、

「大学入試では他の科目がよくても、1科目落としてたら受からないでしょう。今回はそういう話だと思います。シンガポールは誰が留学生かという基準がないくらいの多国籍。日本の大学は留学生の形見が狭いから、優秀な外国人は『東大に行く』とはならないですよね。日本の大学は学生も、教授も日本人が大多数。これで順位を落としていると思う」

と、日本の大学が国際性から遠いことを示唆した。さらに国際性の低さは「学生寮」が少ないことも大きいと言われる。かつて学生運動の拠点となった学生寮は積極的に廃止されていったことも、留学生を受け入れる土壌がないことの一因となっているという。

■留学生の視点から語られる、日本の大学の閉鎖性

また、番組では北京大学の卒業生で、日本語学科出身の曹集雲(そうしゅううん)さんとインタビュー中継を実施。今回のニュースについて東大の順位陥落に驚いているという曹さんは、日本の大学の国際性についてエピソードを披露した。

「大学を1年休学して日本に留学をしようと思った時期があります。日本の大学にメールを送り、受け入れを要請しました。しかし、私費でもたった1校からしか返事が来なかった」と語った。この一件をきっかけとして、北京大学から日本の大学へ留学プログラムを交渉することとなり、新しい国際化に関する制度ができたのだという。

国際性など気にせずに東大がんばれ、という立場をとっていた番組MCの小籔千豊もこの発言を受け、「このような行動力のある方の話を聞くと、多少の国際化も必要かなと思いますね……」と少し心が揺らいだ様子だった。


「AbemaPrime」は毎週月〜金曜日 20:00〜21:50「AbemaNews」チャンネルにて放送中

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