北朝鮮・中国で「ロックの精神」伝える 爆風スランプのドラマー・ファンキー末吉に直撃

20日のAbemaTV『AbemaPrime』では、月曜コーナー「隣国ジャーナル」が、特別編「別冊隣国ジャーナル」として展開。同コーナーに、中国などの海外でも活躍している、爆風スランプのドラマー・ファンキー末吉(すえよし)がSkype中継にて生出演した。

■中国で活躍、ファンキー末吉

ファンキー末吉は、1990年に中国へ渡り、ドラマーとして活躍中だ。2006年からは北朝鮮でもロック指導を行うなど、言葉も国境も超えて、ロックの魅力を伝えている。

ファンキー末吉:1990年は天安門事件の翌年。当時はロックとか新しいものに対する締め付けが厳しい時代だった。当時ロックが演奏できるのは限られた場所のみ。そんな中、ロックバンド・黒豹(ヘイバオ)に出会い、衝撃を受けた。こんな状況下でやっている人たちがいる。そして、中国語がロックにとても合う、と。

ファンキー末吉:子供の頃に抱いていた夢が、中国でかなった。小さいころ、スピーカーの向こうにいる人たちは神様だと思った。そして中国に来て、「このドラム初めてきいた」「こんな人になりたい」と思ってくれた。この中国で夢がかなった。

そして、活動は中国だけにとどまらず、北朝鮮にも向かっている。2006年から5回訪れ、大きな壁もあったが、魅力に引き込まれる子供たちが徐々に増えていった。ロックを通して、「自由に表現すること」「自分の意見をいうこと」を伝えていった。ファンキー末吉の取り組みは、国境を超えて評価されている。


――北朝鮮の子供たちは、どういう反応でしたか?

ファンキー末吉:聴いたことがないのでね、ロックを。非常にびっくりしていて。私もいくまでは、没個性で、作り笑いでと、勝手に想像していたんですけれど、いざ行ってみたら全然違って。笑顔が素敵で個性的でした…。

――どういった関係で、指導することになったんですか?

ファンキー末吉:北京に住んでいる日本人の学者で、北朝鮮について研究している人がいたんです。彼がロックっていうのを材料にして、論文をかきたいと。そのときに、歌ではなく楽器がいいと。楽器を演奏できて、共産圏に住んでいるという(条件に合う)のが私だった。

――現地に着いてから、音楽を規制されるような事はなかったんですか?

ファンキー末吉:ありました。ドラムを叩いていると、隣が軍の施設で中止要請がきたりね。ロックはアメリカの音楽ですからね、北朝鮮にとっては敵国ですから。そんななか、北朝鮮で私のつくった歌をうたってもらった。北朝鮮は完全社会主義なので、音楽はすべて国が統制します。自由にできない。音楽は個人個人がつくるものではなく、国がつくるものなんです。


そういう国で音楽を伝える喜びについて、ファンキー末吉は「ロックの精神論、反骨精神であったり、生き様であったり、そういうものをいろんな国に持ち込みたい。中国に来た時はロックが自由に出来なかったが、今はできるようになっている。北朝鮮もなるだろうと」と語った。


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