【NBA】試合終了2分前、レブロン・ジェームスの最高難度の超絶プレー

最終戦までもつれ込んだNBAファイナル、ゴールデンステート・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズの第7戦は、敵地カリフォルニア州オークランドのオラクルアリーナで行われ、キャバリアーズが、93-89で勝利し初優勝。シーズン中の最多勝利でNBA史上最強と言われたウォリアーズの2連覇を阻止した。

今回のファイナル、キャブスにとっては1勝3敗の王手から奇跡といえる史上初の逆転優勝、1970年のチーム創設以来初のNBA制覇、さらには昨年のウォリアーズとのファイナル敗戦からの雪辱など様々なドラマがあるが、勝利の瞬間コート上に突っ伏して涙したレブロン・ジェームスにとっては、個人のこれまで積み上げてきた栄光の記録とは格別の勝利だったといえる。

試合後のインタビューで涙ながらに「戻ってきた時に、地元に優勝をもたらすことを目標にした。とにかく全てを出し切った。クリーブランド、これはキミ達のものだ」と叫んだレブロン、紆余曲折を経てファンと果たした13年目の約束の瞬間だった。

「キング」と呼ばれる男にとってクリーブランドに優勝をもたらすことの大きさは、このチームと地元ファンとの愛憎の歴史そのものだ。異例の高卒ルーキーとしてドラフト指名され、NBAでのキャリアをスタートさせたクリーブランドでの、2003年から最初の7年の在籍でトッププレイヤーとなったレブロンは優勝に縁のないこのチームを捨てマイアミ・ヒートへ移籍。

若さゆえの傲慢な発言や、パフォーマンスなどに激怒したクリーブランドのファンからは「裏切り者」と呼ばれ、移籍一年目での不振からメディア全体の大バッシングを受けることとなる。その後マイアミでの2012年〜13年での2連覇の原動力となったレブロンだが初戴冠の際にも一度離れたクリーブランドを懐かしむような発言が目立つようになり、その後の復帰への流れはこの時期から作られていた。

30歳で迎えたクリーブランド復帰の1年目でファイナル進出は、今日の相手ウォリアーズの圧倒的な戦力に粉砕されるも、2年目のファイナルで再び同じ相手がレブロンの前に立ちはだかった。

ゲーム終了間際まで89対89の同点、どちらに転ぶかは本当に紙一重の試合だった。その後残り53秒でアービングが決めた殊勲の3点シュートが一進一退の攻防に終止符を打つことになるが、命運を分けたのは2分前のウォリアーズ・イグダーラの決定的なレイアアップを阻止したレブロン・ジェームスのブロックだろう。猛スピードでイグダーラの背後に迫り203センチ、113キロの巨体が宙を舞いディフェンスする姿はこの試合最大の見せ場だった、このシュートが決まっていたら結果は違うものになっていたかも知れない。

続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000