サイバー藤田社長の優勝で幕を閉じた『坊主麻雀』 勝敗を分けたのは「特殊ルール」

坊主麻雀は勝ったら500万、ビリは坊主といたってシンプルなルールである。

<AbemaTV>の麻雀チャンネルで見られる麻雀対局は「ビリ」に具体的な“罰ゲーム”はない。対局しているプレイヤー自身はビリになってしまったと負い目は感じるが、見ている側は優勝者は憶えていても、ビリが誰か憶えていない。実際、藤田晋が最強位を獲ったとき、その時の決勝メンバーを憶えている人はどれぐらいいるだろうか? しかし、この坊主麻雀は、勝者より敗者が語られる。

さて坊主麻雀の特徴的なルールは、リーチをかけると点数が2倍になる「サイバーリーチ」だ。満貫をアガれば2倍の点数「倍満」となる。その恩恵の受けるのは誰か?

プレイヤーはサイバーエージェント社長・藤田晋、スポーツタレント・池谷直樹、お笑い芸人のワッキーと岡野陽一だ。


序盤池谷が走り、ワッキーが沈むという展開になるが、3回戦、大きく流れが変わる。

東4局。ここで親の藤田がサイバーリーチをかけ、倍満をツモる。

「16000オール」

と藤田がいう。点数は倍満の2倍。それは役満と同じだ。

このアガりで大きな事が1つ決まる。それは「サイバーリーチの使い方」だ。サイバーリーチは「高い手」で「自分が親の時」に使う。そういう“セオリー”ができてしまった。自分が親の時は高い手を作り、相手がサイバーリーチをした時は、逆らわずオリる。場は「静かな戦い」となり、結果、この空気を作った藤田の優勝は濃厚となる。

そんな中、上がってきたのが最下位のワッキー。攻めの姿勢とサイバーリーチを使って3位池谷を猛追。最終8回戦最終東4局2本場、アガれば3位、アガれなければ坊主というところまでいくが、最後の最後、池谷に放銃する。

しかし惜しむべくはその前局、東4局1本場だ。ワッキーは八萬待ちの役無しテンパイを張る。リーチをしてアガれば坊主回避。しかし八萬に自信がなかったのか、リーチせず。そこに池谷が八萬を切る。池谷はお尻に火がついた状態で、リーチをかけられても勝負していただろう。この八萬をキャッチできなかったことが、ワッキーの直接的な敗因となった。

結果、優勝藤田、2位岡野、3位池谷、4位ワッキーとなり、ワッキーが坊主となる。


この坊主麻雀、オープンリーチがあったのだが、警戒してか誰も使わなかった。これを活用していれば「静かな戦い」から「荒れた戦い」となり、藤田晋の顔を引きつらせることができたかもしれない。

次回の坊主麻雀は、また新しい戦略ができるだろう。


文・ハナサキケイジ

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