シリアの人々が内戦の生々しい衝撃映像をSNSに投稿 映像化した監督の想い

AbemaTVの報道番組「AbemaPrime」の15日放送回・水曜特集コーナー「世界再発見World Moving」では、映画「シリア・モナムール」をピックアップ。この作品はシリアの人々によってYouTubeやFacebookなどにアップロードされたシリア内戦の生々しい衝撃的な映像を、監督のオサーマ・モハンメド氏が再構成し、制作された映画だ。

同映画が制作された2014年にはロンドン国際映画祭ベスト・ドキュメンタリー賞を受賞。

去年は山形国際ドキュメンタリー映画祭で優秀賞と、世界中に注目され 日本公開となる。


■シリア最前線の映像をつなぎあわせた監督の思い

シリア人のオサーマ・モハンメド監督は、シリアの人たちがSNSや動画サイトに投稿するシリアの内戦、鬼気迫る映像の数々を亡命先のパリで繋ぎ合わせていた。「映像を携えて物語を伝える。話さねば」――。 そんな中、オサーマ監督はSNSを通し、内戦真っただ中のシリア・ホムスに住むシマブという女性に出会う。

シマブ「あなたがホムスにいたら何を撮ってた?」

オサーマ「すべてだ」


シマブはオサーマ監督の目となり耳となり、シリアの最前線の映像を撮り続け、送り続けた。多くの殺戮が明らかになるこの作品で、オサーマ監督は言う。「これは“愛”についての映画である」と。番組では、フランスからの生中継でオサーマ・モハンメド監督が「シリア・モナムール」に込めた想いを語った。


――この映画は愛について語っているということですが、それはどういうことですか?

オサーマ監督:視聴者はこの映画を見て、とてもショックを受けるかもしれない。しかし、撮っている側からすれば、我々の歴史を映像として残したいだけなのだ。“ポジティブな愛”を見せたい。シリアの未来への愛、子供の将来の愛、を伝えたかったのです。


また先日、早稲田大学の野中章弘教授は、将来ジャーナリストを目指す学生たちに、同映画を見せた。学生たちからは

・「初めは怒りがあったが段々と怖さに変わった。最終的には人間って何だろうって考えさせられた」

・「無力感や非日常感を感じた」

・「映し出される映像が考えられないような世界で鳥肌が立った」

などという感想が寄せられ、これを聞いた監督は、「この映画を受け入れてほしくない。これは日常ではないのです。非日常という解釈が正しい。鳥肌が立つべき、だけど、それがシリアの現状なのだということを知ってほしい。シリアは日本から距離があるかもしれないが、同じ世界で起こっていることなのです」と語った。


BuzzFeedJapan創刊編集長の古田大輔が「日本人は何が出来るのか?」と問いかけると、監督は「具体的に何かではない。シリアは優れた音楽、優れた文化を生み出した。その人達に日本人は心を開いてほしい」と思いを語った。


「シリア・モナムール」は6月18日(土)、渋谷のシアター・イメージフォーラムを皮切りに全国各地で上映される。


「AbemaPrime」は毎週月〜金曜日 20:00〜21:50「AbemaNews」チャンネルにて放送中

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