中国の軍艦が尖閣接続水域に侵入 その狙いを識者が説く

9日、中国海軍の軍艦が尖閣諸島周辺の接続水域に侵入した。これまでにも中国の監視船はたびたび確認されたが、軍艦が侵入したのは初めて。同日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、軍事評論家の黒岩文太郎氏、日中科学技術文化センター理事長・凌星光(りょうせいこう)さんに話を聞いた。

■接続水域とは

「接続水域」とは、領土からもっとも近い「領海」(12海里=約22.2km)に接続する一定範囲の公海海域(24海里=約44.4km)。基本的にどこの船でも自由に航行してよい水域ではあるが、密入国や密輸など予防するために、沿岸国がある程度規制する権利が認められている。

■領海ギリギリ、緊張を「一段階上げた」中国

黒岩:領海ではないけれども国際的に「日本の縄張りですよ」と認められているところで、そこに入っていくということはケンカを売っているということ。尖閣諸島は中国も自分のものだと主張している場所で、最近はごつい船がどんどん入ってきていている。ただ軍が入るとなると日本も相応の対応をしなくてはいけなくなり、「やるぞ」という姿勢を一段階あげたことになる。

90年代から、中国は尖閣諸島について『ここは自分のもの』と主張しているから、今後も諦めることはない。ただ、じゃあすぐ戦争になるかというとそうでもない。縄張り争いをしている状態が続いていて、日本が一方的にやられている状態だ。

■南シナ海への海洋進出に対する牽制への“見せしめ”との分析も

凌:尖閣については係争を棚上げということで、長い間平和が保たれてきた。ただ中国が自分の領土は断固として守ると、尖閣は中国の領土だから軍艦が入るのは問題ないと主張しているという「実効支配」に乗り出して、緊張感が高まっている。しばらくこういった緊張が続くのではないか。

いままで軍艦が来ていなかったのに出てきたということは一歩深入りしている感じはする。

アメリカが航空母艦を中国のまわりに配置して、日本がそれを支持しているという背景もあるのではないか。南シナ海をめぐった海洋進出についても米日が連携して牽制をかけており、米日がでてこなければうまくいくはずが……という思いもあるのかもしれない。

なお、中国は尖閣諸島について「他の国がとやかく言う権利はない」というコメントを発表している。


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