保育園建設の住民説明会が大荒れ 近隣住民から反対の声

東京都杉並区で、公園の一部を保育園にすることが区から突然発表され、「聞いてない」などと住民から反発の声が出ている。

杉並区長は、待機児童問題について「非常事態宣言」を出し、来年4月までに待機児童ゼロを目標に定めた。そして区の所有地11カ所に保育所建設を発表。そのうちの3カ所が区立公園だったため、子供の遊び場等が失われることを懸念する住民が集会で反対の意を唱えたのだ。また、区内の保育園に入れず、他区の認可外保育園に通わせる母親からは保育園の必要性を涙ながら訴える場面もあった。

今回の問題について、AbemaTVの報道番組『みのもんたのよるバズ!』に4日に出演した保育園・危機管理の専門家である伊藤静香氏は、行政の説明不足が大きな問題だと指摘する。

「全国で共通して起こっていることだと思いますが、なぜ住民が反対しなくてはいけないか。騒音の問題もあるとは思いますし、あとは道幅が狭く事故が起こるとかもあります。ただし、一番大きいと思うのが、行政の説明不足。それがどう発表されるかといえば、更地に看板が出る。決定事項となる。住民の聞く耳を持っていないという風に受け止められる。『ちゃんと説明してくれれば歩み寄れたのに…』って話になります。そこで反対をされたのかなと思います」

今回、集会の後、杉並区の田中良区長と住民の代表が面会するも平行線となった。田中区長は「切羽詰まった方には先送りできないことと説明しましたが、そこは御理解いただけたとは思う。子供の遊ぶスペースが減るのは事実。代わりの用地を確保したい」と語った。その一方で、住民は「急ぎ過ぎじゃないでしょうか。手順としてやるべきことをやらないで、決定が先に来たのでは?」と不信感を述べた。それに加え、今回保育園が建てられるとされた久我山東原公園は、20年かけて大きく育ってきた木がたくさんあり、「公園は変えられないものだと思う。その空間はあそこしかない」と述べた。

また、伊藤氏は杉並区が10年ほど前に、少子化のため、認可保育所を作ることはやめようという方針があったと明かした。そのツケが今になって回ってきているのかもしれない。

弁護士の佐藤みのり氏は、今回の件については「騒音を理由にして損害賠償を起こしても認められないことは多いです。社会通念上は我慢しなくてはいけない。その限度を超えて初めて違法性があるものなので、なかなか認められない。だからこそ騒音も含め、共存する姿勢が大事かと思う」と語った。

番組司会者のみのもんた氏(71)も、

「子供の声がうるさいってのもあるけど、子供ってのは将来ですからね。地球の将来ですからね。『目の前の山を削って宅地にするとは何事だ!』、と言うかもしれない。あなた方が住んでいるところは昔は、散歩道があって、そこを宅地造成したんですよ。今、目の前の山を削るのに文句言うのはおかしくないですか? ってこと」

と、この「共生」の考えに同意した。


『みのもんたのよるバズ!』はAbemaTVにて毎週土曜日20:00~21:50にて放送中

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