元ストーカーの男性が番組に生出演「元妻を殺そうと思ったタイミングは...」

「ストーカーをする側」はどのような心理なのか。28日に生放送された『みのもんたのよるバズ!』(AbemTV)では、かつて元妻に対してストーカー行為を行っていたという男性・田中さん(仮名)が生出演し、その思いを語った。

番組では、ショートメールを1日100回近く、電話も100回近くしたりするという男性のコメントが紹介されたほか、「いずれ誰か別の男に落ちるということは、我々ストーカーには耐え難い」という独占欲に満ちた発言も紹介した。

スタジオには、過去にストーカー被害に遭い、ネットで殺害予告をされた経験も持つアイドルグループ「仮面女子」の立花あんな(24)と、NPO法人の女性・人材支援センター「ステップ」理事長・栗原加代美氏が出演し、この問題について話し合った。なお、前出の元ストーカー男性・田中さんは「ステップ」の更生プログラムを受けている。

かつて田中さんが行っていたのは、家族に対する精神的DVだという。何かと脅かしたり、口をきかなかったり、生活費を渡さないなど、様々なことをしたという。その結果、子供を連れて元妻が避難していったため、彼女にストーカー行為をするようになったというのだ。また、元妻のことが好きだったこと、子供の親権が欲しかったということも理由だった。

司会のみのもんた氏(71)から「自分のやっていることがストーカーとは思わなかったの?」と聞かれ、田中さんは「思っていなかった」と答え、「間違えたことをやっているという認識もなかった」という。

「自分の価値観が正しいと思っていたから。やっていることが間違えているとは思わなかった」

これに対し、栗原氏は「自己中心的なんですよね。相手のことは何も考えていないということでしょうね」と述べたうえで、「ストーカーは独占欲が強く女性を所有物と考える」「相手が間違っていて自分は常に正しいと考える傾向にある」と説明した。

また、立花も「私のことを殺害予告をしていた男性は、ツイッターをやっていましたが、私もファンをフォローしたりしますが、彼のことをフォローしなかったということからなんですよ」と語った。


◆警察からの注意を受けたところでトリガーが入った…

栗原氏が運営する「ステップ」の更生プログラムを現在20代~60代の11人が受けており、1日2時間、全50回の構成となっている。プログラムをすべて受講すると8割が暴力行為から解放され、相手を尊重でき、共感ができるようになるそうだ。これまでに30回ほどの講座を受けた田中さんもそれを実感している。

「確実に変わってきていると感じられますね。元々私はDVやストーカーの加害者という認識はなかった。裁判や調停で妻の関係者からDVやストーカーだと言われ、むしろ私自身はDVやストーカーの加害者ではないことを証明しようとしたんです。初回の面談で栗原さんと話をする中で、そこで気付きがあって加害者であるという認識が出たものですから、そこで更生プログラムを受けようかと思った。もしプログラムを受けていなかったら、今頃は警察にいてこのインタビューを受けていなかったでしょうね。確実に殺そうとしていた。」

「元妻との件でトリガーになったのが『警察から注意を受けた』という部分。そこでスイッチが入ってしまった。殺そうと思ったのはまさにそのタイミング。なぜかというと、弱い自分がいて、警察から来られるということで攻撃的に自分を守ろうとする自分がいることに気付いた」

今後はストーカー行為はしないかを聞かれた田中さんは「まだ学習の途中のため完全にそうとは言い切れないが、植えつけられた価値観を書き変えていく作業を続ける」という宣言をした。これに対し、心理カウンセラーの塚越友子氏は「植えつけられた価値観って何で、どう書き換えていくのですか?」と質問。

「単純な価値観です。料理は女性がするもの、とかあります。ジェンダーバイアス。そういうことってのは、うちの両親や祖母とかから得られた自分がいる。ご飯のお代わりは、元妻に茶碗を差し出すだけ。するとご飯を盛りつけるのは当たり前。それがゆがんでいた。相手がどう思っているかは考えていなかった。相手がそれをやられて良いと思っているのか、嫌だと思っているのかを考えていなかった」

栗原氏は「私たちのプログラムを受けてもうまくいかないケースは2割。自分に被害者意識がある。相手が悪いと思っていたら変わらない。自分が悪いと思わなければ変わらないんです」と強調した。


『みのもんたのよるバズ!』はAbemaTVにて毎週土曜日20:00~21:50にて放送中

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