「今までを捨て、真利子哲也監督を信じた」 柳楽優弥に聞く、衝撃作『ディストラクション・ベイビーズ』

「AbemaTimes」では、バイオレンス上等映画『ディストラクション・ベイビーズ』で主演を務めた、俳優・柳楽優弥にインタビュー。狂犬のようにケンカに狂い、壮絶な日々を送る芦原泰良役の柳楽をはじめ、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎という若手キャストたちが己のすべてを出し切って挑戦した野心作。

「『クローズ』みたいなきれいなアクションではなくて、ストリートファイトみたいな泥臭い感じですね。だから練習をそうとうしないと、自然な感じにはならないんです」と語る柳楽に、撮影のこと、同世代のことなどを聞いた。


――バイオレンス上等な刺激作ですが、なんでも倫理的なことは意識しなかったそうですね。そういう場合、何を軸に演じるのでしょうか? 

時代背景がある作品であれば役柄について調べ、多少考えて掘り下げていくことを僕の中でやり方のひとつとして続けていましたが、この作品ではそういうことがまったく意味がなかったです。それよりも現場で何を感じるのか、現場の空気感を感じることのほうが重要で、いままでやってきたものを一回捨てて、監督(真利子哲也)を信じてやりました。


――主人公を演じる上で、彼の内面の表現に対してのリクエストは、どのようなもので?

僕が「けんかをなんでするんですか?」って聞いても、「楽しければええけん、なんです」だけなんですよ(笑)。それを5回くらい言われちゃうと、もう6回目は聞けないじゃないですか。俺のほうがおかしいのかなって、なってくる。逆にそこまでブレない人もいないですから、そこはしっかりと監督を信じて挑みましたね。


――また、セリフが少ないというより、ほぼないですよね。

脚本の段階ではもっとなかったですよ(笑)。現場で監督に言われて足したことはありましたけど、セリフがない分は衣装とかに力を入れました。ちょっと油断すると、ヘンな人になりそうで。だから、どこかに説得力を持たせたいと思っていたので、表情や佇まいなどで出していければいいなあと思っていました。


――劇中に数多く登場するケンカのシーンのケンカの型ですが、同じ型の使い回しがないって本当ですか? 

アクション部さんがすごかったですよ。練習はしっかりやりましたけど、アクション部さんがすごく考えてくれた。「クローズ」みたいなきれいなアクションではなくて、ストリートファイトみたいな泥臭い感じですね。だから練習をそうとうしないと、自然な感じにはならないんです。2~3回あわしたくらいでは無理なので、6~7時間くらい練習しました。


――それだけの量をやっていると、カメラが回ってない場所でも暴れたくなるんじゃ(笑)。 

気分的には(笑)。そうですね。アドレナリンが半端じゃない状態なので、反対に落ち着いているオフの状態を明らかに意識するんです。ただ、こういう役柄を演じていてアレなんですけど、こういうタイプではないんです。自分自身は、もっと笑っていこうぜって感じなので、だからこそ切り換えやすかったですね。


――映画を観ると、本当に“そういう人”に錯覚するほどのリアリズムですよね。 

アップして一年くらいたっているので、いまゆるいことを言っているかもしれないですが、当時は精神的にハードだったので、顔も全然違っていたと思います。もう一回やれって言われても、もうできない(笑)。シリアスな顔をしてくれって言われても、全然できないですね。当時、全然笑っていなかったんですよ。


――衝撃的な映画が誕生しました。世代が近い俳優同士で、エネルギーが激突しあって放たれるパワーはすさまじいものがありますね。

菅田将暉君とか、小松菜奈さんとか村上虹郎とか、池松壮亮さんも出ていて、近い世代で、この内容で、演技をぶつけ合っている様を観てほしいです。なかなかできることじゃないと思います。ふりきりまくっている姿を観てください。

映画『ディストラクション・ベイビーズ』は、2016年5月21日(土)より、テアトル新宿ほか全国ロードショー


(C)2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会

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