NYタイムズ、一面に「ガリガリ君値上げ」掲載の真意は? 経済ジャーナリストが解説

19日付の米紙NYタイムズ が、人気氷菓「ガリガリ君」シリーズの希望小売価格(税別)が60円から70円へと値上げされたことを1面と経済面で取り上げたことが、日本でも話題になっている。


赤城乳業は今年4月1日、原材料費などが高騰し、コスト削減で対応できなくなったとして「ガリガリ君」を25年ぶりに値上げ。NYタイムズは、景気が低迷する日本では物価が伸び悩んでおり、「どんな上昇でもヘッドライン(重大ニュース)になる」と指摘。

記事ではガリガリ君を「大人から子供まで根強い人気のあるアイス」として紹介し、経済面でも「日本のデフレ脱却への取り組み」の象徴として報じているが、その内容は「ガリガリ君」の10円の値上げが、力強い経済、消費力の改善を象徴するかといえばそうではなく、デフレ傾向が依然続いていて、給与も上がらず、消費力はかつてより弱いという骨子だ。

また同紙では、値上げ にあたり、4月1日・2日の2日間限定で展開された赤城乳業の幹部、社員が深くお詫びするという印象的な内容のTVCMも紹介した。


■何故NYタイムズが注目?/経済ジャーナリスト・安倍宏行氏の見方

「極めてNYタイムズらしい記事。アベノミクスをディスりたいんですね。『上手く行っていないぞ』と、シニカルに、皮肉で書いているんですよ。アベノミクスがそろそろ息切れしたんじゃないのか?というニュアンスが見てとれますね。

デフレから抜け出すというのは簡単なことではない。勝手に言っといてくださいね、という感じ。安倍さんとしては目下消費税増税が問題なわけで、(それについては)サミットの頃、週明けになんらかの動きがあると思います」

――日本人だったら「ガリガリ君」は誰でも知っているが、アメリカ人は知らない人がほとんど。今回の記事をどう捉えているのか?

「外国人からみて、日本人の面白い点っていろいろあるものです。例えば北朝鮮がミサイル売っているのにお花見をしているとかね。金融政策が頭打ちになるなかで、成長戦略をしっかりしていかないとという意味では、(安倍政権は)今が(確かに)正念場」


10円の値上げで、会社のトップ以下、一同が頭を下げるCMがアメリカ人に奇異に映ったのは間違いない。ただ、本当にいいたいことは日本の景気についてという記事。それだけ日本経済が注目されているということでもあるが――。


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