フィフィ、『補助犬問題』に言及 「スマホ見てるばかりでなく、積極的な声かけを」

5月22日の「補助犬の日」を前に、AbemaTVのニュース番組『AbemaPrime』では、補助犬について特集が組まれ、公益財団法人日本補助犬協会 朴善子さん、盲導犬とともに世界を旅するテノール歌手・天野亨さんとクラウス君が出演した。

■補助犬はどんな役割を果たしているのか

「補助犬」とは、盲導犬、介助犬、聴導犬の総称。

「盲導犬」:目の不自由な方の歩行のサポートをする

「介助犬」:身体の不自由な方の生活のサポートをする

「聴導犬」:耳の不自由な方に音を知らせる

という役割で、いずれも厳しいトレーニングを積んでいる。

盲導犬を必要としているのは7800名という日本財団の調査結果がある。また日本補助犬協会の推定では、介助犬・聴導犬を必要としているのはそれぞれ10000名にものぼるが、厚生労働省によると、実働頭数は1000頭弱。まだまだ足りないのが現状だ。


■飲食店や宿泊施設、理解がすすまない現状

補助犬については、2002年に身体障害者補助犬法が施行され、次の3つの柱がある。

1.補助犬を育成する団体には良質な補助犬の育成と指導を義務付ける。

2.ユーザー(補助犬使用者)には補助犬の適切な行動と健康の管理を義務付ける。

3.公共施設・交通機関、スーパー・飲食店・ホテル・病院や職場などで、補助犬同伴の受け入れを義務付ける。

しかしアイメイト協会の調査では、盲導犬を連れている9割の人が盲導犬を連れていることで、飲食店や宿泊施設など、何かしら拒否されたことがあると回答したという。

天野さんも、

「(断られることは)多いですね。2002年に法がスタートして、だいぶ入れてくれるようにはなったのですが、世代がひとまわりしたのか、最近すごく断られるようになりましたね。犬が嫌いな方がいらっしゃいますとか、衛生面に不安とか…。

盲導犬が一緒であることを伝えると、『確認してきます』といって、そのあと断られる(ケースが多いです)。(スタッフの)全員が理解していないから、とりあえず断っておこうかという」と実状を話す。「本来補助犬は社会参加を助ける犬ですので、その犬と生活することが社会にでていくことのバリアになっているのは大きな問題だと思います」(朴さん)

■フィフィ「若者のほうが子育てや障害者に理解がある」

この日ゲスト出演したタレントのフィフィは、「制度がどれだけ充実しても、人の気持ちというか、心がバリアフリーにならないかぎり克服できないんじゃないか」と指摘。さらに、自身も子育てをするなかで理解を得られなかった経験を話し、

「若い人のほうが知識があり、割と情報を共有していて、古い人たち、新しい知識が入ってこない人たちのほうが古い価値観にいるのかなと思いますよ。子育ても障害者もそうですけど」

とコメント。番組コメント欄にも、

「お客さんどうこうより、店員さんの教育の問題」

「わたし、盲導犬連れてる友達と一緒にお店にいって断られたことある。補助犬OKてお店の入口にあるのに」

「むしろ盲導犬の入店を断ったら問題になるようにならんとな」

と教育が行き届いていない現状を問題視する声が相次いだ。


■「補助犬がいるから大丈夫」なのではない。積極的な声かけを!

フィフィは、エジプトでは「補助犬協会」といったものはないといい、

「(補助犬がいない)途上国はどうしてるのか?っていうと、逆にインフラや制度がないから、みんなが敏感に、今不自由してるんだなって集まって助かる。日本は逆にそういうものがあるから、『自分がやらなくても誰かがやる』と思っているのではないか」

と問題提起。「優しくないんじゃなくて、声をかけるなどの一歩が踏み出せないのでは。スマホを見てるばかりでなく、常に周囲に目を光らせることで助かることがあるんじゃないかなって」と指摘した。

これには朴さんも、

「盲導犬がいるから大丈夫だろうと思われがちですが、そうではないんです。大丈夫かな?って見ていただくことで、その方の安全性がぐっと高まる」

と同意。犬は人のかわりを100%することはできないのだ。そして実際に声をかけられる立場である天野さんは、

「見かけたら、肩に触れながら「大丈夫ですか?」とかきいてほしい。肩に触れて欲しい理由は、誰に話しかけているのかわからないからです」

と話した。

■「補助犬を育成することは虐待」という意見も

一部には、「補助犬を育成することは、動物虐待ではないか」という意見もある。このことについて朴さんは、

「ものごとは、全体をみないといけないですよね。体の不自由な人が地域で生活をしていきたいという場合、ワンちゃんと一緒に生活できれば最高じゃないですか。また盲導犬になる犬は、訓練前に適性評価で向いているかどうかを十分にみて選んでいます」

と、犬が頑張っている姿「だけ」を切り取ることの危険性を訴える。またフィフィは、

「エジプトの田舎では家畜とかもいて、全部人間のエゴじゃないかって。『人間が動物に助けられている』と見ていかなくてはいけない」

と持論を展開。エゴではなく、助け合いながら共生しているものだと思えば、虐待という勘違いは生まれない筈だとした。

「(私も)皆さんと同じように例えばサッカーをみたい、スキーに行きたい、という思いはあるわけです。それを叶えるために盲導犬と一緒に歩いているわけですね。だから(盲導犬は)私の夢を助けてくれ、気持ちもよくわかってくれている、生きていくうえでの大切なパートナーなのです」(天野さん)


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