山に連れて行かれて「ひき殺してやる」 普通のOLが経験した元カレからのストーカー・DV被害

都内の広告会社に務める飯塚千里さん(31歳、仮名)。肩にかかるほどのセミロングの髪に、きりっとした目元が涼しげな印象を与えるクールな美人だ。クリエイティブ系の仕事をしているだけあって、平日の昼間だと言うのにボーダーのTシャツにスキニージーンズと服装はかなりラフな印象。趣味はヒップホップで、休日は友人のイベントによく顔を出しているそうだ。ステレオタイプのOLとは違うかもしれないが、特に問題を抱えていそうな雰囲気はない。しかし、彼女には衝撃の過去が。なんと元カレからDV・ストーカー行為を受けていたのだという。彼女の過去に一体なにがあったのだろうか。


彼の父親から「息子とは関わらない方がええで」

 

——元カレからDVとストーカー被害を受けていたとのことだったんですが、それはいつ頃のことだったんですか?


もうだいぶ昔の話になるんですけど…高校3年生の頃ですね。彼は高校を中退していて、友達の彼氏の友達でした。わたしは偏差値も真ん中くらいの普通の高校に通っていたので、今まで出会ったことのないタイプの人でした。

実家が自営で建設系の仕事をしていて、その仕事を手伝っていました。車も持ってるし、年上だし、男っぽい人だったから最初はいいかなと思ったんですけど…」


——いつ頃から異変を感じました?


「彼は実家に住んでいたんですけど、初めて彼の家に遊びに行った時ですかね。彼の父親に「息子とは関わらない方がええで」と言われたのが気になりました」


——それは気になりますね。


「そうなんです。けど理由はその後すぐに分かりました。彼と大学の学祭に遊びにいったことがあったんです。その学祭がオールナイトのやつで皆めっちゃくちゃ酔っ払ってて、彼がトイレに行ってる間に、私が大学生にナンパされて少し喋ってたんです。そしたら、後ろから彼がゆっくり歩いてくるのが見えて、ナンパした男の頭をビール瓶で思い切り殴ってボコボコにしていました。周りの人が止めても殴り続けて、しばらくしたら警察がきて、『逃げよう』と手をとられてダッシュで駐車場まで逃げたんです。そしたら彼が車の鍵をどこかに落としていて逃げられなくなって、冷静に私が探しに行って見つけたからなんとか帰れました」


一見気さくで人当たりもよく友達も多かったという飯塚さんの元カレ。しかし、些細なことに突然キレ、いったん頭に血が上ると自分自身制御がきかないようで、暴言を吐いたり暴力をふるう一面があったそうだ。飯塚さんの過去の恋愛遍歴には特に敏感で、以前の恋人に電話をかけ交際したことへの謝罪を求めるような場面もあったという。

両親もそんな元カレの精神状態を異常だと感じ、更生施設に入れようとしていたと、飯塚さんは後に聞かされることに。

——それ、DV加害者の典型的なやつですよね。家庭環境に問題があったんでしょうか?


いや、そんなことはなかったと思います。お母さんとかもすごくいい人でした。ただ、家は貧乏でしたね。彼の家に行くと、よく『ご飯食べてから帰ったら』と言ってくれたんですけど、わたしは正直それが苦痛で。というのも、おかずが大皿に2個くらいしかなくてそれを皆で取り合うスタイルで。味も安いし、生活レベルが違うってこういうことなのかなぁと思ってました。

そのくせ、ゴールデンレトリバーの雑種みたいなのが2匹もいて、どっちも捨て犬で、この犬の餌代払えるなら、自分たちの生活何とかしたらいいのにと思ってました。

玄関とかも特にないような変わった平屋で、窓から出入り自由みたいな家でした。わたしの地元、田舎ですけど、あんまりそういう家はなかったので衝撃的でした。トイレも鍵とか壊れてて。

あと彼のお母さんに、日曜の朝とか早起きさせられて、ドラックストアのお一人様2点までみたいな買い物によく付き合わされた。『この子おるから4つ買ってもええやんな!』とレジの人に強めにいってたのが印象深いです


実家にも届く殺害予告 山に連れて行かれて「ひき殺してやる」

——飯塚さんに対する直接的な暴力やストーキングはどういうことがきっかけで?


「彼は、このまま若いうちに結婚して子どもを持つのが普通という考え方で、わたしは地元を出たかったから、それを言ってかなり反対されたんです。それで別れたいってなった時、別れ話を切り出した瞬間、ガチ切れされて…。

それからは携帯も着信で画面が埋まって、実家にも鬼電してきて、わたしの母親に『おたくの娘さん殺しますから』と殺害予告してきたり。学校の門でも駅でも待ち伏せするようになって、裏門から入ったり、休んだりするハメになりました。

留守電とかには『これで最後にするから会って。電話出てくれなかったら自殺する。今日の夕方のニュースに出ると思うけどいいの?』とか入ってましたね」


——殺害予告まで…!家族巻き込むの本当にやめて欲しいですよね。それ、どうやって収集つけたんですか?


「壮絶でしたよ。最後の話合いのとき、交通手段は電車を使わずに会いにこいとか言われたからタクシーで会いにいって。そしたら『車にとりあえず乗って』といわれて乗ったら、どんどんクネクネした山道になって。これはヤバイ系だと思って飛び降りようと思ったんですけど、車って思ってる以上に早くて無理だなと気づきましたね。

山の中のトンネルの真ん中で止まって『ここで降りて。ひき殺すから』って言われて、マジだと思ったから絶対降りなかったです」


——いやいや!


「それで、冷静に話し合うために彼の実家にいったん戻るように説得して。

彼の家で、どうしても別れたい旨を伝えたら、その場から一瞬いなくなって、ナイフもって帰ってきて、首につきつけてきました


——事件ですよ!もうそれ!


『これで死ぬんだな』と思ったんですけど、幸運にも彼のお父さんが異変を察知して部屋に入ってきて、取り押さえてくれました。実家戻っててよかったです」


その後ストーカー彼氏は裁判沙汰に…しかし、飯塚さんは思わぬサクセスを


その後もストーカー行為は続いたんですけど、なんとかフェードアウトできたんですよね。その後付き合った彼氏は学年イチの秀才男子でした。前彼の反動が大きかったんです。(笑)ストーカー男の次の彼女はDVを受けて訴えて、裁判になってました


高校3年生の半年間は、ほぼ元カレから逃げ回る生活を送っていたという飯塚さん。しかし、彼女はこの後その経験のおかげで思わぬ幸運をつかむという。


「この後、わたしは地元を離れて、都会の専門学校に行ったんです。で、大学にも行きたくなって編入学のテストを受けるんです。でも全然勉強してなかったからテストの結果がよくなくて…ただ編入だから面接もあって。

受験したのは文学部だったから、話の流れで、好きな小説の話になって、「なんでこの小説がすきなの?」って聞かれて、ストーカー的な話だったから、自分の体験談を話したら、教授がかなり食いついてきて、「君は面白い子だから入学させたい」って言ってくれて、受験勉強ほぼゼロで○○大学(東京の有名な私立大学)に入りました。今の会社とかも大卒じゃないと入れないから、最悪の話も使い倒せばいいってことですかね(笑)」



元カレとの過去をまるでサクセスストーリーのように明るく話す飯塚さん。「この経験があったから、かなり更生して、家でご飯食べるために学校からまっすぐ帰ったり、親にマジ感謝するようになった」とも語っていた。彼女のヒップホップ精神はここからきているのかもしれない。

その後も複数の男性と交際をし苦労した経験もあるようだが、今は音楽関係の仕事をしている恋人と同棲中とのこと。「今の彼はとっても優しくて、今日は早く帰ってごはん作ろうかなって思ってます」そう語る飯塚さんはとても幸せそうだった。



©AbemaTV

続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000