「麻薬王は殺す」 過激すぎる『フィリピン版トランプ』ってどんな人?

米大統領選挙で、共和党候補の最有力として「不動産王」「暴言王」として知られるドナルド・トランプ氏が最右翼となっているが、昨今「フィリピン版トランプ」と呼ばれている同国大統領候補がロドリゴ・ドゥテルテ氏だ。

同氏は「私が大統領になれば、麻薬王は殺す」と発言するなど、過激発言で知られる。同氏が市民から支持を集めるのは、“規律に厳しい”という点だ。「この国に必要なのは、規律の厳しさ」と述べている。フィリピン第3の市であるダバオ市長を20年務めてきた同氏は、中国との南シナ海の領有権争いでは、中国を挑発。島にフィリピン国旗を立てると宣言するなど、対外的も強行姿勢を見せる。


こうしたドゥテルテ氏が支持される背景について、16日に生放送されたAbemaTVの報道番組『Abema Prime』には、フィリピン在住のノンフィクションライター・水谷竹秀氏が登場。ドゥテルテ氏とフィリピンの大統領選について意見した。

「1月ぐらいに選挙運動が始まった時は、候補者で目立った存在がいなかったと思った。ドゥテルテしが過激発言してから目立ち始めました。それぐらいから盛り上がりを見せてきました。最後の選挙運動が終わった5月7日ぐらいから、その時の演説は、彼の支持者が集まっているな、という感じです。他の候補者よりも圧倒的に存在感を示していました」(水谷氏)


これに対し、番組メインキャスターのウーマンラッシュアワー・村本大輔(40)は「過激な発言の人が支持を集めるぐらいフィリピンの治安はまずい?」と質問。水谷氏は、フィリピン自体は安定していたと語る。その根拠は、クーデターも起こっていないことや、経済的にもアキノ政権が安定していたことにある。ただし、一部富裕層に富が集まり、さらには地方・都市の格経済格差があることから貧困層のフラストレーションが高まっていたと述べる。ドゥテルテ氏は、そこに火を点けたというのだ。

こうした背景は理解しつつも突如として現れたドゥテルテ氏について村本は「おじいちゃんでしょ? なんでここまで出てこなかった?」と水谷氏に質問。水谷氏はこう答えた。

「ダバオ市政を20年間勤めてきた人物です。彼はあまり表に出ていた印象はなかったです。去年の11月に、出馬をすることになりましたが、それまでは出馬をしないと言っていました。でも、対抗馬の上院議員に、国籍問題が出たんですよ。本当はフィリピン人ではないのではとの話になり、フィリピン人ではない人に大統領を任せられない、ということでドゥテルテ氏が注目され、以後過激発言を繰り返しました」

番組コメンテーターのジャーナリスト・堀潤氏は、フィリピンと中国の関係に言及。現在領有権をめぐり、中国はベトナム・フィリピンと激しくやりあってきている。だからこそ、尖閣諸島の問題を抱える日本にも影響があるのでは、という懸念だ。


なお、番組では東京・六本木のフィリピン料理店にもキャスターの「大牟田君」を派遣。フィリピン人女性の常連客・ナンシーさんにドゥテルテ氏について意見を聞いた。

「良かったと思っています。ドゥテルテ氏が市長になってから、ダボン市がよくなりました。これから私達の国を良くしてくれると思う」

堀氏が「今はまだいいお父さんみたいな感じですが、将来暴走する怖さは感じないですか?」と聞いたところ、ナンシーさんは「大統領になってからもっと仲良くなればいいかな、と思っている。日本とフィリピンがもっと親しくなればいい」と述べ、過激発言のドゥテルテ氏への脅威はさほど感じていないようだった。


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