「ゆとり世代はバカ」に尾木ママが猛反論 フランスは日本のゆとり教育を評価

文部科学省の馳浩大臣が、2002年度からの学習指導要領からは、「ゆとり教育」には戻らないとの見解を示した。つまり「脱ゆとり」になるということだ。元々、ゆとり教育とは、詰込み型のカリキュラムを見直し、精神的な豊かさなどの獲得を目指したもの。授業時間を3割減らし、土曜日も完全に休みにしたが、以後日本の子供の学力低下と結び付けられることになる。また、会社などでも「ゆとり社員が入ってきた」と戦々恐々とされたり、ネットでも「これだからゆとりは……」と揶揄の対象となっている。

そんな中、14日に生放送されたAbemaTVの報道番組『みのもんたのよるバズ!』では、ゆとり世代の学力が低いとされる根拠に使われがちなデータを紹介した。「学習調達度調査(PISA)」における日本の順位は2000年度は「計算力」が1位で「読解力」が8位だったのだが、2003年度には同6位、14位に低下。だが、これに対し、教育評論家で法政大学教授の尾木ママこと尾木直樹氏は猛烈に反論。

「これは大誤解。よくまぁ、騙されたまんまで来ましたか……。2002年から『ゆとり教育』と言っているんでしょ? 2003年の調査では落ちたと言っている。15歳で調査するのですよ。2002年からゆとりが始まって2003年の調査の数字を出している。この調査対象の生徒は1年しかゆとり教育を受けていないんですよ。

それをどうして2000年の調査と比較するの? あと、受けている国の数が増えているんです。この調査の初年度の2000年は38か国が受けました。2012年は、65の国と地域が受けています。よく順位を見ていくと、新しい国が受けると日本が押し下げられているだけ。そこまでは落ちていないんです」

さらに尾木氏は、2012年の調査では、計算力は7位、読解力は4位にまで上がったと説明するほか、同調査のパリ事務局の担当者が「日本はゆとり教育で学力を上げた」と発表したことについて言及した。

「ゆとり教育が成功した、と注目されているんですよ。想像力も上がったし、学問のモチベーションも上がったというのに、テレビが伝えてくれないんです」(尾木氏)

このように嘆き、尾木氏は大事なポイントを挙げた。

「我々先輩が、ゆとりの特徴を生かすことをしておらず、バッシングばかりしています。良さを活かさなくてはいけないんですよ。この世代の人達はものすごく個性豊かで、個別教育を受けてきています。だから提案をさせたりすると責任と発想力を持って、いい仕事のプレゼンをする。上から押し付けで『やれ!』っていうのはダメなんです」


さらに、この日番組に登場した女子大生キャスター・谷本さんは、自分自身がまさにゆとり世代ドンピシャとしたうえで、「『ゆとり世代はダメだ』と言われますが、『頑張ったのに……』と言いたくなります。言われたことしかやらないマニュアル世代と言われますが、それ以上やると(同世代の中では)差別化できる」と語った。つまり、個々人の考え方次第であり、あまりひとくくりにして欲しくないという主張である。


『みのもんたのよるバズ!』はAbemaTVにて毎週土曜日20:00~21:50にて放送中

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