三菱自動車の燃費偽装問題 弁護士が語る「なかなか再生は難しい」

三菱自動車は先月20日、軽自動車の4車種で燃費試験のデータを不正に操作していたと発表。燃費を実際の5~10%良く見えるよう操作しており、対象の台数は62万5千台となった。その続報として、対象車顧客にガソリン代の差額と、エコカー減税のランクが下がった場合の追加納税分の補償をするという文書を順次発送すると発表した。

5月10日、AbemaTVの報道番組「Abema Prime」ではこのニュースを取り上げ、MCの小籔千豊、番組キャスターの小松清アナ(テレビ朝日)を中心に、コミュニケーションプロデューサーの若新雄純氏、コラムニストの犬山紙子氏、元NMB48の山田菜々氏らのコメンテーターのほか、ゲストとして“お金おじさん”の川口一晃氏、弁護士の郷原信郎氏らが議論した。

■補償は3000億円以上、さらに株価は2000年のリコール事件水準

お金でニュースを斬る“お金おじさん”の川口一晃氏は補償金額について「不正な燃費が5~10%とすると、リッター2kmくらいの差。年間1万kmを62万5千台で、一年半の期間としてだいたい3000億~4000億円の補償になる」と試算し、さらに三菱自動車がOEM(受託製造)で納品している日産自動車への補償も加わると説明。

続けて、三菱自動車が3月末で4800億円の現金があるとしつつも、未払い・買掛金が約5000億あると説明。今年入ってくる「売掛金」が3000億円程度なので、三菱自動車の財政状況はかなり厳しいことになることを強調した。

加えて問題なのが株価だとする川口氏。2000年のリコール事件の時は70~60円台の三菱自動車の株価は、10日の終値が484円。しかしながら三菱自動車は株式を併合して10株を一株にまとめていることから、1/10と考えると48円になることで、投資家も厳しい目で見ていると解説した。

■リコール事件から16年……企業の信用の根幹を再び地に落とした

2000年のリコール隠し事件の際にも、対応が遅いと国交省より厳重注意を受けていた三菱自動車が再び起こした大きな不祥事。今回の事件における会見で社長は「なぜ不正をしようとしたかはわかっていない。把握していなかった」としている。

この三菱自動車の企業体質について、前出の弁護士・郷原氏は「リコール隠しが安全の問題であったことに対して、車を選ぶ前提である燃費についての偽装は、事業の根幹にかかわること。企業としてあってはならないことが起きてしまったので、なかなか再生っていうのは難しいのではないか」とコメント。企業の内部ではなく、外部に信用を回復してあげる存在が必要と指摘した。

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