ろくでなし子氏のわいせつ裁判 ウーマン村本、「権力がアーティストを封じるな」

5月9日、東京地裁でいわゆる「わいせつ裁判」の一審判決が出た。これは漫画家・ろくでなし子氏が、女性器を元にしたアート作品を発表し、さらには自身の女性器の3Dデータを配付したことの「わいせつ性」についての裁判だ。結果、同氏が以下のようにツイッターで報告した通りの一審判決となった。

「(半ケツ出たYO! ろくでなし子事件、一部無罪(デコまんは無罪、3Dデータは有罪)。罰金40万円(求刑罰金80万円)」

これは、自身の性器をモチーフとした作品を陳列したことについては無罪で、3Dデータで配布したことについては有罪となった形だ。この件について、AbemaTVの報道番組『AbemaPrime』の5月9日オンエアの回で取り上げられたが、ろくでなし子氏は先月同番組に生出演していた。その時は「私の体の一部なのでわいせつと言われるのは心外」などと語っていた。


これに対し、月曜MCのお笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの村本大輔(35)は、「ろくでなし子さんは『自称・芸術家』と言われる。でも、アメリカではこうして社会のタブーを表現した彼女は『アーティスト』と称されている。それなのに(日本では)「自称」と言われる」と意見した。

つまり、ろくでなし子氏の逮捕時、各種メディアは「自称・芸術家」や「自称・アーティスト」と称し、性器を模したアートのことをアートとは認めたくないかのような表現をしたことに言及したのだ。実際、ろくでなし子氏の活動については海外からは理解を示す声が出て、結果的にろくでなし子氏は、支援をしてくれた英ミュージシャン・マイク・スコット氏と結婚することになった。これに対して村本はこう続けた。

「それ(女性器の3Dデータ)を配付した、と報道されると警察によって『変態』扱いになってしまった。調べれば調べるほど、グレーから白っぽいところになる。でも、彼女の作品はメッセージがあるじゃないですか。権力がアーティストを封じるな、と思います」


そして、コメンテーターを務めた元NHKアナウンサーで8bitnews主宰の堀潤氏は「公の秩序って誰が決めるんですか? 憲法改定の議論でも、秩序ってのは大きなテーマになります。一部芸術性が認められた。でも、『社会風俗を乱すもの』と裁判所・お上が認定したら、これは怖いと思う。市民社会側がそれだけ感心を持てればいいのですが」と語った。

また、この日のゲストコメンテーターである「お嬢様」として知られるお笑い芸人・たかまつななは「ダビデ像とかも男性器が露出していますよね。ビーナスでも感動する? なんでろくでなし子さんはダメ? 50年後の人は素晴らしいというかもしれないじゃないですか」と語った。

そして、中継でミモザ法律事務所伊藤和子弁護士の見解を聞いた。「一部無罪は喜ばしい」と伊藤氏は語ったうえで、「そもそも国が芸術性、思想を有罪無罪と判断するのに怖さを感じる」と今回の判決について述べた。


さらに、「確かにわいせつ性が認められずに無罪になったのは珍しい。画期的な判断とはいえる。判断の中で、女性器であればわいせつというのが前提という言われ方をする。芸術性、主張性を国が決めるというのがある。これは大きな問題があると思う」と述べた。

伊藤氏は、世の中には男性器をかたどったものはいくらでもあって許されていると指摘。だからこそ、今回一部有罪になったことは、「女性として許し難いと思う」「女性器を表現したことを国が猥褻性を認めた」という点について異議を呈した。


「AbemaPrime」は毎週月~金曜日 20:00〜21:50「AbemaNews」チャンネルにて放送中

続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000