「子どもの貧困」率が激増 子供は無料の「子ども食堂」が全国各地で広がる

1985年は10.9%だった「子どもの貧困」率は、2012年16.3%に激増。5月5日のこどもの日、AbemaTVの報道番組『Abema Prime』では、この件に関連し、全国各地で広がる「子ども食堂」について特集した。

現在約100か所あるそうで、その中の一つ、千葉県船橋市の「キタナラ子ども食堂」では月に1回、「子ども食堂」の日を設けている。通常の日はカフェとして営業している同店だが、子ども食堂の日は、子どもだけで来たら無料、大人だけで来たら500円、大人と子どもで来たら300円となっているのだという。


同食堂を運営する伊藤由佳さんは、開設の意図について「子ども一人で菓子パンをかじっているよりは、地域の人と笑ったりおしゃべりしたりしながら、月に1回食卓を囲むというのが子供達の力になればいいと思う」と語った。

「キタナラ」の意味は、近くにある駅「北習志野」から取ったもの。利用者からは、旬の野菜が食べられると好評だという。価格は激安ともいえる設定になっているが、一体どのようにして食材を賄っているのか。


元々伊藤さんは長くカフェを運営しており、地元の生産者との間に深い付き合いがあるのだという。そのため、食材を無料で提供してくれる人もおり、それを活用することでなんとか運営ができている。また、「フードバンク」も利用していると語った。フードバンクとは、企業や小売店が賞味期限が近いものを廃棄せず、困っている世帯や施設に送ってもらえるよシステムのことだ。しかしながら、これからの課題は認知度の向上。

「本当に貧困とか孤食の問題を抱えているお子さんに来てほしいですが、そういう子どもたちに(情報が)届けられないので、同じクラスのお友達に伝えてもらいたい。お父さん、お母さんが遅くまで働いていてご飯を食べるのが遅い子どもがいるってことを、子ども同士は分かっているので、『誘い合って来てね』と言っています」(伊藤さん)

なお、こどもの日に「キタナラ子ども食堂」は実施したが、この日のメニューは煮込みハンバーグ、タコさんウインナー、キャベツと株のサラダ、鮭ご飯、若竹汁だった。


この取り組みに対し、日経BPヒット総研上席研究員の品田英雄氏は、「バランスの良いご飯を食べられる、一人で食べないでいいのはいい。ただし、費用が持ち出しになってしまうのは考えなくてはいけない。寄付を募るとか、社会全体で子供を見守るシステムとして子ども食堂があればいいですね」と今後の課題を指摘した。

さらに、コメンテーターの漫画家・蛭子能収氏は「一人ってのは寂しいですもんね」と同意。なお、蛭子氏は2014年に執筆した著書『ひとりぼっちを笑うな!』(KADOKAWA)が10万部超のベストセラーになっている。


「AbemaPrime」は毎週月〜金曜日 20:00〜21:50「AbemaNews」チャンネルにて放送中


続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000