みのもんた、過労死まで出た「教師たちのブラック部活問題」について教師らと討論

4月30日放送の『みのもんたのよるバズ!』(AbemaTV)で、あまりに過酷な労働で過労死まで出たという「教師たちのブラック部活顧問問題」がとりあげられた。番組では元暴走族・元教師の今村克彦さんが出演し、部活の実態を解説。

生徒は長時間練習による疲れ、体罰、理不尽な指導。最悪の場合、自殺する生徒も…。一方で、顧問の教師も平日は部活で残業。土日も部活。休む日がないなど、部活問題に悲鳴を上げている。


過労死したケースも出ているが、教師の労災について、弁護士の佐藤みのり氏は、

「公務員の場合は労災ではなく公務災害認定というものがあるが、認定される場合とされない場合がある。公務災害として認定されるためには、『公務遂行性』と『公務起因性』との2要件が必要とされますが、部活の顧問は“教員の自発的な行動”であり、公務遂行性がないと判断される」

と解説。部活の顧問はあくまでも教師の“自発的な行動”とされているという。

元暴走族で、その後24年間、公立小学校で教師を務めていた今村克彦さんも、「本来子供の自発的な欲求と思いと、教師の善意で成り立っているもの。教師はいい人が多いので、今の部活の形が教師の善意のうえにできあがってきた」としながら、善意の活動だから、クラブに入るも入らないも自由なはずなんですが、早く帰らせて(非行に走るなどして)荒れても困るから、全員部活に入れ、教師もつけという形になってきた」

と現在の部活の形ができあがるまでを解説。


――(みの)早朝から朝練、さらには夜練とか。子供も大変ですが、何故教師がそこまで?

今村「クラブを頑張っている学校は『いい学校』だという世の中の偏った評価というものがあるうえ、一人が顧問をやらないっていったら、他の先生がやらなくちゃいけなくなるから、やりますと言わざるを得ない」


早く帰らせると非行に走るという思惑と、部活を頑張っている学校は健全な学校という妄想から今の状態に。また部活を頑張る先生=良い先生という保護者の評価もあり、金銭的保証のない長時間労働が常態化しているという。


このブラック部活問題に対し、現役の教師が立ち上がっている。ネットで大きな話題をよんでいるのが、「部活の顧問をする・しないの選択権を下さい!」とおよそ3ヶ月間で2万3000以上の署名を集め、文部科学省に提出した部活問題対策プロジェクト。

このプロジェクトは教師の劣悪な労働環境→教育の質が低下→教育問題につながると主張。さらに現在、「生徒が部活に入部する・入部しないの自由を!」という署名活動をしている。部活の義務付けは、教師だけでなく生徒たちにも問題を引き起こしているのではないか――。


番組ではプロジェクトのメンバー二人が、中継出演した。1人目は公立中学で教師歴6年、「部活顧問は違法だ」と主張し、今も部活顧問を断り続けている高田先生(仮名)。2人目は教師歴12年。顧問を断ったのに校長先生に聞き入れられず、現在もソフトテニス部の顧問を続けている伊藤先生(仮名)。

高田先生は、部活自体そのものは否定しないが、「制度が不完全。時間に制限がないことが理不尽だと感じています」

伊藤先生は、部活指導を断り続けているが、聞き入れてもらえないといい、「正直やめたいです」と吐露。そして、高田先生同様、「部活そのものは、すごくいい面が多いと思っています。自分自身学生のころ熱心に取り組んでいましたので。制度の見直しというか立て直しが最初なのではないかと思っています」と制度に問題があると訴える。

「ただ周りの先生が熱心にやっていると、自分もやらなくちゃいけないんじゃないかという雰囲気が出てきている。また教職員の数と部活動の数をみたときに断り切れない」(伊藤先生)


――佐藤さん、「業務命令として部活顧問を命じるのは違法」という指摘に対しては?

佐藤「違法になる可能性もある。教師というのは、その性質上、時間外の勤務を強制することができないと認定されている。ところが部活は自発的な活動ということなので、命じられているというわけではなかった。」


今村さんによると、精神を病む先生もものすごく増えているという。あまりに過酷な労働に、過労死するケースも出てくるだろうと予測した。


『みのもんたのよるバズ!』はAbemaTVにて毎週土曜日20:00~21:50にて放送中

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