わいせつ裁判中のろくでなし子 「結婚式では刑事にスピーチして欲しい」

4月25日、AbemaTVの報道番組「AbemaPrime」にて、芸術家・ろくでなし子氏に関する「わいせつ裁判」について議論された。この日は、同番組の新スタジオ「EXけやき坂スタジオ」から初めての生中継がされ、MCのケンドーコバヤシ、番組キャスターの小松清アナ(テレビ朝日)、MCアシスタント江奈さやか、コメンテーターとして堀潤氏(8bitnews主宰)と、起業家の関口舞氏が登場した。

自身の性器データを支援者にデータで送り、「わいせつ電磁的記録頒布」の罪で逮捕され、現在係争中のろくでなし子氏は、英国のロックバンド・ザ・ウォーター・ボーイズのマイク・スコット氏と婚約したことを冒頭で祝われた。同氏の東京地裁での判決は5月9日だ。


スタジオとSkypeでの中継が繋がり、ろくでなし子氏はいきなり「まんばんわ!」と挨拶。スコット氏との婚約については、逮捕のニュースをスコット氏が読んで、興味を持ってくれ、それから連絡を取ってくれたことがきっかけだとし、「警察のお陰です」と述べた。

また、小松アナから「結婚式には色々な方に来てほしいといいましたね」と振られると「私の取り締まりをしてくれた刑事さんとかにスピーチをしてほしいですね」と返答した。

ここでの議論は「芸術か? わいせつか?」ということだが、ろくでなし子氏は、これまでと同様の一貫した主張を番組でも行った。

「芸術だからわいせつじゃないという言い方が独り歩きしていて、私も困惑しています。そもそも芸術でも、人の欲望をかきたてるものもあります。だから私は『芸術だからわいせつではない』という言い方はしていないです。なんで(私の作品が)わいせつなのかが分からないというのと、私の作品は人の欲望を刺激するのではなく、面白かったり笑えたりするものです。わいせつの要素がない。加えると、わいせつだったらなんで悪いのかな、と思います」


ケンドーコバヤシが「メッセージはありますか?」と呼びかけたところ、ろくでなし子氏はこう答えた。

「女性器は、男性から見たらいやらしいかもしれませんが、女性である私からすれば単なる体の一部を勝手にわいせつと言われるのはおかしいと思いました。その言葉(女性器を表す俗語)を『言うな!』と世間からも親からも言われ、それを言ってはならないタブーの言葉。性の話を女性もできなくなりました。それで、色々女性の方が不利な面が多いので、それはおかしいと思ったのです」

また、今回の争点は、社会通念上「そのもの」をかたどったものを誰でも触れられるようにするのに問題があるのでは? と小松アナは質問。するとろくでなし子氏は、あくまでも、個展に来てくれた人や、同氏の活動に理解を示す人にのみ見せられるようにしたわけで、一般に広く広げたわけではないと回答。あくまでも慎重にふるまった結果の逮捕だったと述べた。


そして、この裁判には重要な意味があると語るのが堀氏だ。

「これからの社会の変革の試金石になります。公益の秩序が盛り込まれるわけです。そして、秩序って誰が決めるのってこと? 一般の、社会通念的に、って誰が決めるの? 裁判でどう議論されるかを非常に注目しています。裁判、大変だとは思いますが、戦い抜いて下さい」

さらに、堀氏は黙っていると凡例がなし崩し的に次々と出てくると懸念し、ろくでなし子氏の活動に理解を示した。ろくでなし子氏も「権力を持っている人が『こいつ気に食わない』と思ったら、それを乱用するのが危険かなと思う」と語った。

こうした議論に、専門家はどう考えるか。甲南大学法科大学院、園田寿教授は、過去の裁判の判例から「場合によっては芸術性が高ければ、猥褻性が薄まることがある、と認めた例があります。その後の裁判でも芸術的価値、文芸的価値があるかどうかが考慮されています。ろくでなし子さんの裁判でも、それが一つの争点になっています」と述べた。


「AbemaPrime」は毎週月〜金曜日 20:00〜21:50「AbemaNews」チャンネルにて放送中

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