『サザエさん』の元脚本家が裏側を語る NGネタは「トイレシーン」「金魚」


4月22日は、1946年4月22日に漫画『サザエさん』が連載スタートしてから丸70周年だった。同日のニュース番組『AbemaPrima』(AbemaTV)には、アニメ「サザエさん」の脚本をかつて担当し、同番組の放送作家でもあるたむらようこ氏が、アニメの“裏側”を語った。


たむら氏は、原作者の長谷川町子氏がこの世を去った後に「新作」が描かれていることに関して、

「原作の4コマ漫画から1話につき1つ以上を使うというルールがある。いくつ使ってもよくて、組み合わせて使うなどして、オリジナル脚本を書き上げる」

と説明。1度使った4コマ漫画に関しては「2年以上寝かせないといけない」というルールがあるが、同じ4コマ漫画でも脚本家に人気のあるエピソードは、繰り返し使われている。


4コマ漫画にあるエピソード以外は脚本家の創作部分ではあるが、NGになるものも少なくない。たむら氏は例として、

「以前、カツオがトイレに繰り返し行く話を書いたら、却下された。理由は放送時間がお食事時であるから」

「『風鈴が最後に鳴る』と書いたところ、風鈴がある部屋は決まっているため、違う部屋での風鈴はNGということで却下になった」

「猫の『たま』がいるので、金魚を飼っているという話はかけない」

などを挙げた。「不快な思いをさせないため」にブランド管理が徹底されているのだという。


『サザエさん』が長年愛されている理由として、たむら氏は

「茶の間のシーンが出てくるが、そこが鍵になっていると思う。茶の間でみんなで話し合って解決するということで、見ている人も、自分のこととして見てもらえていると思う」

とした。ただ「変わらない家族の形がいい」と語る一方で、たむら氏は「日本のアニメの『お母さん』は、決まって専業主婦であることが多い。アニメの家族像が男女の役割を限定しているのは、働くお母さんを間接的に苦しめているかもしれないと感じることもある」

と、日本の家族アニメにおける問題点を指摘した。


ちなみに、アニメ『サザエさん』では、サザエさんがパートに出るというネタが放送されたことがあり(2015年4月26日放送回)、当時ネット上は騒然。またアニメに登場するテレビは地デジ対応のものになっているなど、時代に柔軟に対応したネタも随時織り込まれている。


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