故郷・熊本で被災した行定勲監督、メディアの報道に警鐘 「ネガティブ情報ばかりだと、みんなが動けなくなる」

20日放送のニュース番組『AbemaPrime』(AbemaTV)に、映画監督の行定勲氏が生出演。熊本出身である行定氏は、今回の熊本地震について、被災した当時の話や現在の状況、今後の復興についての想いなどを語った。

行定氏は、益城町で震度7を記録した14日は東京にいて、翌15日にラジオの生放送のため現地入り。出演後、熊本市内のホテルに滞在中、被災したという。

風呂に入るため、浴槽いっぱいに湯をためていたが、大きな揺れによって湯は全て浴槽外に溢れ、「一瞬にしてテレビや、電気スタンドなどが倒れて、部屋中も水浸しの状態になった」という。

また、行定氏によると、「熊本は土地柄地震に慣れておらず、1回目の地震が起きた際は、現地の人々は『100年に1回のことだ』と話していた」とのこと。もう大きな地震は来ないという気持ちがさらなる悲劇を招いたのではないかと語り、「日本中どこで起きてもおかしくないという実証になったと思う」とコメント。

メディアの報道に関しては、現地との時間差が生む“温度差”があるとしたうえで、

「報道では崩壊がひどい範囲や、甚大な被害を受けた地域だけを切り取る。そのインパクトが強すぎる」

と語る。実際には、「車が使える人たちは多くいた。10~20kmぐらいの距離にある温泉街などは食事もとれるし、風呂にも入れる。大きなバンに乗り合ってそこまで足を伸ばせばいい」と話し、「ネガティブな情報ばかりが先行することで、みんなが動けなくなってしまう」と報道のあり方について警鐘をならした。


また、スタジオでは昨年10月に、橋本愛、高良健吾など出演者が全員熊本出身、さらに熊本でロケを敢行した短編映画「うつくしいひと」の映像が流された。同映画は3月4日に「菊池映画2016」でお披露目されていた。

氏は、美しかった熊本を取り戻すのに20年かかるといわれているとしながら、

「あるおばあさんが『よか映画をみせてもらった。ありがとう』と仰って。(でも、)『私は映画にうつっていた熊本城は、生きているうちには(もう)肉眼ではみられんとです』と言われて、辛かった」

「その言葉を聞いて、美しい熊本を取り戻そうというのが僕らの課題になった。この映画をたくさんの人に観てもらって、熊本の良さを忘れないでほしいということを訴えかけていかないといけない」

と強い想いを語り、Facebookではチャリティー上映をおこなう意向も示している。


映画「うつくしいひと」は4月22日まで、公式サイトで緊急公開中だ。サイトでは、

「限定配信終了後、本作品をぜひ劇場にてみていただきたいとの監督、制作サイドの強い意向から東京での特別上映会、映画祭、熊本市内の映画館を通じての上映を準備しております。情報拡散のご協力を賜れれば幸いです」

と呼びかけられている。


AbemaPrimeは毎週月〜金曜日 20:00〜21:50「AbemaNews」チャンネルにて放送中

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