『とと姉ちゃん』高視聴率は前作『あさが来た』の流れ 脚本家・西田征史インタビュー

4月4日からスタートしたNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』。初回視聴率は22.6%と好スタートを切り、早くも話題沸騰となっている。『とと姉ちゃん』は、雑誌『暮しの手帖』を創刊した大橋鎭子さんがモチーフとなった物語。女優・高畑充希(24)が演じるヒロインの小橋常子が、2人の妹と母の父親代わりの「とと」として昭和の時代を駆け抜けていく姿を描いている。その脚本を手掛ける西田征史氏(40)に作品への思いを聞いた。


◆『とと姉ちゃん』好発進! 脚本の西田征史氏は「やった!」よりも「ドキドキ」


——ヒロインの小橋常子を描くにあたって意識していることはありますか?


西田:常子のキャラクターについては、監督やプロデューサーと何度も話しあいました。主人公だから、なにかを成し遂げないといけないけれど、決してスーパーウーマンにしないこと。それが今回の狙いと言えると思います。地に足がついた生活を送りながら、現代人でも共感できるような壁にぶち当たり、悩んでいきます。見る人には普通の女の子が頑張っている姿を届けられたらと思います。


——モチーフとなった大橋鎭子さんが創刊した『暮らしの手帖』に対しての思い出はありますか?


西田:『暮らしの手帖』に連載されていた大橋鎮子さんのエッセイをまとめた『すてきなあなたに』という本をなにかのタイミングで手にしたことがありました。家に置いておくことで姿勢が正されるような内容だなと感じて購入したんです。「お茶を入れるときには、湯呑を先に温めるといい」みたいな細やかなアイデアが書いてあって、そういう暮らしは理想的で、知っておくことがとても素敵だなと当時思いました。大橋さんのことを調べてみると、12歳で父親を亡くし喪主を務め、その後は戸主として生きていく。現代でも共感できる姿なので、そのあたりが朝ドラのテーマとしてふさわしいのかな、と思っています。


——女性ばかりの家族を描くにあたって、気を付けていることはありますか?


西田:男性だから、女性だから、というよりは、一人の人間としてどう感じるかを優先して書いている気がします。ただ、女性と男性の社会での扱われ方が大きく違う時代ですので、女性だからこその受け取り方といいますか、感情は注意して描いています。大きくこだわったのは家族間の敬語です。父親が家族に対して敬語を使うというのは、当時は珍しかったと思いますが、常子の道を許容する環境はなにかと考えたとき、対等な言葉で接する父親が浮かんできました。モチーフの大橋さんも会社をおこしたときはわずか25歳。当時、その原動力を考えると、親がどれだけ信じてのびのびと育ててきたんだろうという想像が湧いてきました。


——好スタートを切った『とと姉ちゃん』ですが、脚本を手掛けた身としてはどう感じていますか?


西田:「やった!」という喜びよりも「ドキドキ」しています。高視聴率で発進できたのは前作の『あさが来た』の流れ。自分としましては、ただ、地道に丁寧に常子の日々を積み重ねていきたいと思っています。


※NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』

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