震災から8年、笑顔を届ける脱サラミュージシャン・友近890の“日本10周”への挑戦

 東日本大震災から8年。毎年必ず被災地を訪れる1人のミュージシャンがいる。独特のスタイルで歌と笑顔を届ける魂のパフォーマンスにAbemaTV『AbemaMorning』は迫った。


 11日、福島県・福島市で追悼イベントに参加した、愛媛県出身のシンガーソングライター・友近890(やっくん)さん、39歳。7日には、白河市の復興公営住宅の集会所で復興支援ライブを開いた。

 友近さんの持ち味は歌声だけではない。書道家としての顔も持ち、歌に合わせて書道パフォーマンスを披露する。使うのは1本の太い筆と1枚の特大マット。信じる「道」を進めば「夢」は叶う、というメッセージを力強い文字で表現している。

 現在、友近さんは福祉施設を中心とした無料ライブを行うために、日本一周の旅を続けている。


 「高齢者施設は長生きしていただきたいという思いですし、障がい者施設や保育園、学校だと夢に向かうことを伝えたい」


 友近さんが歌手としてデビューしたのは、10年前。人間関係などに悩んだ時に歌に励まされ、脱サラしCDデビューした。音楽の道を歩みだして1年後、地元で父親と食事をしている時に転機が訪れたという。

 「2010年に本当に悩んでいて、何か伝わらない部分があるという話をした時に父が『小さいころから書道やってるんだから、書道やってみたら』と。視覚と聴覚に届くパフォーマンスだと思うようになって、すごく思いが伝わりやすくなった」


 こうして、唯一無二の存在とも言える“書道家シンガーソングライター”として活動を始めた友近さん。その翌年、東日本大震災が発生。災害ボランティアとして、被災地である宮城県・気仙沼市へ向かい物資と歌を届けた。

 「避難されている方で、ひざが悪くて外にも出られない高齢の方がたくさんいらっしゃって、『来てくれてありがとう』って握手しながら言ってくれるのがうれしくて。ライブに行きたくても行けない人がいると気付いて、そういった人たちに笑顔と元気を届けるアーティストになれたらと思った」


 被災地でのライブの経験から友近さんが始めたのは、“笑顔届ける施設ライブ”。日本全国をマイカーで移動しながら、福祉施設などでライブを行っている。機材を車に乗せ、移動日には500~600km運転することも。金銭面ではギリギリのところで活動を続け、100km圏内は高速に乗らない、使う場合は料金の安い時間帯にするなど努力を続けている。

 この日訪れたのは、東京・小平市の介護老人保健施設・けやきの郷。歌と書道のパフォーマンスだけでなく、じゃんけん大会も行いながら入所者と触れ合う友近さん。入所者からは「こんなに楽しかったの初めてです」「(元気に)なりましたよ。200も300までも生きますよ」と笑顔が溢れる。

 活動を始めてまもなく8年。訪れた施設の数は1400を超え、これまでに日本を7周したという友近さん。書道家シンガーの挑戦はこれからも続く。

 「47都道府県ずっと続けたいし、誰もやったことがないであろう“日本10周”を目指して今は活動しています。もっともっとたくさんのところに笑顔を届けられるようになりたい」

(AbemaTV/『AbemaMorning』より)


【映像】“書道家シンガー”友近890さんのパフォーマンス

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