「そのままでは社会のゴミになる」お金を稼ぐ生き方を捨てた東大卒の若者にデヴィ夫人が喝

 お金はあればあるほど幸せなのか。19日放送のAbemaTV『AbemaPrime』は、そんな難問について考えた。


■「ドーンと使ってみると新しいことが見えたりする」

 新宿・歌舞伎町でキャバクラを4店舗経営、年商10億円を稼ぎ出す内野彩華さん。「お金は血液と一緒で、なかったら困る。常に必要な時にお金が出せるような状況でいたいなと思っている」と話す。家賃50万円の物件には、高級ブランド品が並ぶ。「とりあえず一通り買って見たが、飽きた(笑)」。

 小学生時代、父親の会社がバブル崩壊に伴い倒産、何不自由ない生活は一変した。「高校生の時は60円のコーヒーも買えなくて、いつも友達に60円貸ちょうだいとか言っていた」。"周りを見返したい"と、19歳の時に飛び込んだ銀座のクラブでは、定休日以外、年に300日以上も働いた。売上は多い月で2000万円以上になり、入店1年目でNo.1ホステスに上り詰める。それから6年後、25歳で自身の店をオープンさせる。

 数億円の資産を持ちながらも、お金が無かった頃の記憶を拭い去ることができず、不動産投資を行うなど、稼ぐことへの熱意は冷めない。「やっぱりお金はいっぱい使ったことある人でないとわからないことがある。ドーンと使ってみると新しいことが見えたりする」。

 内野さんがオーナーの「CLUB UP’S」で働く水城さやかさんは「お金の余裕は心の余裕というがそれは本当で、貯金があればあるほど自分の心に余裕が出てくるし、あまり人目を気にしなくなる」と話した。

 一方、都内で妻と娘と暮らす投資家の井村俊哉氏は、売れない芸人時代、生活費稼ぎに始めた投資で100万円の元手を6年かけて1億円まで増やした。それでも、芸人時代と変わらぬ暮らしを続けている。いまは生きていくことへの不安は解消されたという。「1000万円あれば投資で生きていけるな、みたいな感じになった。お腹が減ったら1杯500円のラーメンをすする。ライスおかわり無料みたいなところがあって。幸せの形としてそれはそれでいいなと」。


■「お金をなくして初めて価値がわかるみたいな物がある」

 街ゆく人に話を聞いたところ、20人のうち9割が「大金はいらない」と回答した。ファイナンシャルプランナーの黒田尚子氏は「今は物が溢れていて、多少目先の変わった物を持っていても『どうなの?』と。そこにあまり魅力を感じなくなった人が多くなった。いつまでたっても周りからどういう風に見られているか、自分たちの生活が豊かに見られるのを気にする方は幸福になれないと思う」と分析する。

 その究極の形とも言える生活を送るのが、 鹿児島県長島町の諸浦島地区で暮らす神明竜平さん(30歳)だ。


 東京大学法学部を卒業後、DeNAに入社。新卒としては高待遇の年俸500万円をもらいながら海外向けゲームの制作に携わった。しかし3年前に同社を退社、知人の伝手を使ってこの地区にやってきた。定職には就かず、通信制高校の講師のアルバイトで生活に必要な年間50万円ほどを稼いでいるという。

 内閣府が2011年に出した、年収と幸福感に関するデータによると、年収1000万円を超えると幸福度はほぼ横ばいになるという。しかし神明さんは「率直な僕の感想では、500万円をもらっていた時はデータのような感じで幸福度は低かった。今は高く、データとは逆」「お金をなくして初めて価値がわかるみたいな物がある。人間関係とかも」と話す。


 神明さんがお金を持たなくなって最初に気づいたのが、"人の優しさ"だという。彼の住む家の床はシロアリに食われ放題だが、家賃は家主の計らいでほぼタダ。家財道具や台所にある食料なども、全て近所の人に分けてもらったものだ。

 多い時には週に3回、近所の水口真弓さん宅を訪れ、夕食をご馳走になる。島に来た当初、水口さんの息子に家庭教師をする代わりにご飯をご馳走になっていたのが今では日常になっている。「恩を受けると、僕も別の形で返したいというのもある。その人に返さなくても、別の人に返すみたいな関係がそこで生まれるみたいな感じがあって。お金があるとそうはならない」。地区の人々には、「相談」「面白い話」で恩返しを行っているという。

 「基本的にはただ奢ってもらうみたいなのはやりたくないなと思っている。例えば地域でチアダンスチームを作りたいというとき、"こういうふうにしたらいいですよ"みたいなアドバイスをしたり。一応IT企業で働いていたというのもあるので、パソコンやスマホの使い方がわからないとか。そういうところでお役に立つのもあるし、動画を作るとか、ちょっとしたデザインをすることもある。そうやって僕も力になるし、人を紹介したりとか。僕の意識として、お金は返してないが、もらいっ放しにはしないようにしている。その人自身だけではなくて別の人にも。恩の流れを僕のところで止めないようにしている」。


 すでに結婚もしているが、妻とは経済的に自立して生活しているといい、同居もしていない。「チーム的な捉え方は一応している。お互いに助け合う」。

 神明さんとは東大の同期でゼミも一緒だったというリディラバ代表の安部敏樹氏は「育ちが良くて恵まれているからこそ、こういうことをやってみたくなるのだと思う」と話す。神明さん自身も、"お金はたくさんあるのが幸せなのか"という疑問を小学生時代から抱いていたという。「親に"駄菓子屋に行くと"言うと、突然5000円くれるみたいな。ワクワク感が消失するみたいな感覚があって」と説明した。


■デヴィ夫人「人に甘えて生活している。全然返してない」

 「幸せになるためにあえて貧乏になる」。そんな考え方について、デヴィ夫人は「例えばブッダのように、キングに生まれて贅沢三昧の驕れる生活をしていた時にひらめいて、何も身につけずに宮殿を出て、悟りを開いて仏教を興して…と、そういうのはわかる。でもクリエイティブなお仕事というわけではなく、一度も大金持ちになっていなくて、お金でどんなことができるかを味わってもいないのに、そういう風な心境になれるのが私にはわからない。人に甘えて生活している。全然返してない」と厳しく批判する。

これに対し神明さんが「500万円頂いていた時は結構贅沢をしていた。食べたい時に寿司を食べて、みたいな。今もふと食べたいと思う時はあるし、そこで我慢するみたいなのが結構楽しい。コンビニでチョコを買うと背徳感がある。そうおうゲーム感覚みたいなところはある」と説明すると、デヴィ夫人は「そんなのは贅沢でもなんでもない。ただのマゾヒスト」と一刀両断。漫画家の峰なゆかも、「働いても生活が苦しい人に失礼。自分や家族が病気にったら一発で終わる。将来、介護もしなければならなくなるかもしれない。それなのに"俺は幸せだから"みたいなのは、ものすごくワガママに感じる」と憤りを露わにした。

 そんなデヴィ夫人は今月、『選ばれる女におなりなさい』という本を出版した。そこでは「大好きだけど年収200万円の男性と、好きじゃないけど年収1億円の男性ならもちろん1億円稼ぐ男性と結婚するのが幸せです」「愛はお金で買えます!」と主張している。

 これについてデヴィ夫人は「年収200万円ということは一月大体18万円。家賃や食費、医療費どうのこうのとなると本当につましい生活。女性としては不満が出てくると思う。いくら愛している人とは言っても、少しはいい暮らしをしたいと思う。1億円の収入がある男性といれば、やはりカンファタブルな、多少贅沢な生活ができる。そうすると彼に対する尊敬の念も生まれる。そんなに愛がなくても満たされるという部分で、結婚してよかったという満足感が得られるし、男性として頼れるというか、尊敬の念が生まれる。結婚は尊敬、信頼、思いやり。それが本当の愛だと思う。だから1億円の人と結婚した方が、200万よりもいい」と持論を展開。

 安部氏が「生き方が少し変わってきている」「神明はロマンを追っている」と神明氏に理解を示すものの、「人は生まれた以上生き抜かなければならないという業を背負って生きていると思う。人の生活は基準がお金」とした上で、「そのままでは社会のゴミになる。自分の才能を伸ばすということは成功という目標や目的がある。(神明さんは)目標や目的がない、モチベーションがない生活をしている。それで満足なのか」「クリエイティブな生活をして見合ったお金を得て独立する」と畳み掛けていた。


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