超速将棋の大熱戦!伊藤沙恵女流二段が決勝進出 里見香奈女流四冠と激突へ/女流AbemaTVトーナメント

 女流棋士による超早指し棋戦「女流AbemaTVトーナメント」準決勝の2カード目、渡部愛女流王位(25)と伊藤沙恵女流二段(25)の対戦(三番勝負)が1月2日に放送され、大激戦の末に、伊藤女流二段が2-1で勝ち上がり、決勝進出を決めた。これで決勝は伊藤女流二段と、里見香奈女流四冠(26)という顔合わせに。2018年には、男性棋士に何度も勝利するなど、女流の枠を超えた活躍を見せた2人が、初代女流「最速最強」の座をかけて戦うことになった。

 静かなる闘志が、1局約30分という限定空間で一気に解放された。第1局、2018年に初タイトルを取った伸び盛りの渡部女流王位を相手に、自玉の守りを薄くしてまで攻めに出たが、うまくいかずに落とした。「あんまり、いい手ではないと思うんですけど」と分かった上での選択は、次の一局につながった。


 第2局は中盤からリードを奪った。すっきり勝つと思われたが、渡辺女流王位の猛追によって118手という手数以上の大熱戦に。なんとか振り切ると「自分らしい将棋は指せたかなと思います」とほほ笑んだ。1局ごとに調子を上げてきた伊藤女流二段がフルパワーになったのは、最終第3局だった。

 決勝をかけた最終局は、形勢が両者の間を行き来する激戦に。そんな中でも中盤、終盤と光る勝負手を連発すると、解説を務めた阿久津主税八段からは「伊藤さんらしさが全開でした。伊藤さんの生命力が、渡部さんをわずかに上回った」と評価されるほど、とにかく力強かった。決勝進出を決めた後でも自ら「指し手が激しくて、一時はあまり自信が持ててなかったです」と振り返ったが、言葉とは裏腹に残された棋譜には、伊藤女流二段の闘志がみなぎっていた。


 これで決勝は女流棋界最強の里見女流四冠と対決。目標は「タイトルです」と語る伊藤女流二段にとっては、同じ奨励会出身ということもあり、タイトル獲得には絶対に越えなければいけない大きな壁だ。「悔いが残らないように一生懸命指したいと思います」と控えめな意気込みだったが、きっと準決勝同様に熱い指し手を見せ続ける。

◆女流AbemaTVトーナメント 持ち時間各7分、1手指すごとに7秒が加算される、チェスでも用いられる「フィッシャールール」を採用した女流棋士による超早指し棋戦。推薦枠の女流棋士、予選を勝ち抜いた女流棋士、計8人がトーナメント形式で戦い、1回の対戦は三番勝負。優勝者は、第1回大会で藤井聡太七段が優勝した持ち時間各5分、1手指すごとに5秒加算の「AbemaTVトーナメント」に、女流枠として出場権を得る。


(C)AbemaTV


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