貫禄のストレート勝ち 里見香奈女流四冠、谷口由紀女流二段下し決勝進出/女流AbemaTVトーナメント

 女流棋士による超早指し棋戦「女流AbemaTVトーナメント」準決勝の1カード目、里見香奈女流四冠(26)と谷口由紀女流二段(25)の対戦(三番勝負)が1月1日に放送され、里見女流四冠が2-0のストレートで決勝進出を決めた。優勝候補の筆頭に挙げられていた“最強女流”は、1回戦から無傷の4連勝で、初代の女流「最速最強」に王手をかけた。

 やはり強い。持ち時間が数時間の通常の対局でも、不慣れなはずの超早指し棋戦であっても、その棋力はぶれなかった。1局につき約30分。気を抜ける時間など1秒もない対局に、1回戦終了時には疲れの色も見せていたが、少しずつ順応していった。1局目は、じりじりとした難しい中盤戦が続いたが、そこからじわりじわりと差を広げると、確実に谷口女流二段の戦意を喪失させていった。解説を務めた三枚堂達也六段(25)が「よくこんな時間のない中で、丁寧に指し続けられる。里見さんの会心譜にかなり近い」と絶賛する内容だった。

 続く2局目は、さらに強かった。中盤以降、駒がぶつかり始めたあたりからリードを広げ始めると「ミスが出た方がちょっと悪くなるという将棋」と振り返る一局の中で、分厚い一手を積み重ね、まるで相手に隙を見せなかった。


 危なげない2連勝で、1回戦から数えて計4連勝。多くの人が優勝候補の一番手に挙げた里見女流四冠が、やはり決勝に進んだ。「すごく楽しみですので、自分の好きな手や、自分の好きな戦法を選んで、のびのび指したいと思います」と笑顔も見せた。公式戦でも「女流枠」で男性棋士に挑戦し続ける最速女流が、AbemaTVトーナメント出場の権利獲得にも、ついに王手をかけた。

◆女流AbemaTVトーナメント 持ち時間各7分、1手指すごとに7秒が加算される、チェスでも用いられる「フィッシャールール」を採用した女流棋士による超早指し棋戦。推薦枠の女流棋士、予選を勝ち抜いた女流棋士、計8人がトーナメント形式で戦い、1回の対戦は三番勝負。優勝者は、第1回大会で藤井聡太七段が優勝した持ち時間各5分、1手指すごとに5秒加算の「AbemaTVトーナメント」に、女流枠として出場権を得る。


(C)AbemaTV


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