「好きなことだけして年商1000万」生活必需品もフォロワーが支援してくれる”プロ無職”という生き方

 「働きたくない。好きなことだけしたい」。好きな時に寝て、好きな時に起きる、そんな"究極の働き方改革"を実践し、年商1000万円以上を実現している若者がいる。下北沢の一軒家で暮らす"プロ無職"の「るってぃ」こと山口塁さん(27)だ。サラリーマンでもなく経営者でもない生き方について話を聴いた。

 「僕らの世代は我慢して働かないことが美学だ。ウザい上司、満員電車に中指立てる働き方が美しいみたいな」。そう話するってぃさんの生活は、「ライティング」「クラウドファンディング」「オンラインサロン」の3分野から成り立っているという。理想に近い人物は堀江貴文さん。「我欲に従っているし、R-1に出た時は衝撃を受けた。今はミュージカルをやっているし、カッコいい」。

 自宅でくつろぎながらも、多い時で1日に30回ツイートする。しかし、ただ投稿しているのではなく、通勤時間帯にはサラリーマンを対象に「アメリカの若い世代に"F.I.R.E"(経済的に独立をし、早期リタイアする)という考え方が浸透している」と投稿するなど、工夫も凝らしている。「良い情報を常に発信して、多くの人に受信してもらう」と語るるってぃさんのTwitterのフォロワーたちは、有料で配信しているブログやnoteのページからコンテンツを購読するようになり、読者が増えれば広告料が発生する。情報発信によって好循環を生み出し、年間に約180万円の収益を上げている。

 「人に会うこと」を最も重要視しているというるってぃさんが今最も興味を持っているというのが芸術だ。「どなたか今夜ご飯食べながら芸術作品の見方やオススメ教えてくれませんかね?」とTweet。すると30分以内に返信があり、ゲームや映画の世界観をビジュアル化するコンセプトアーティスト、美術ウォッチャー、美大生、デザイナーの4人と早速会うことになった。「死ぬほど勉強になった」と情報を貪欲に吸収、帰宅後、メモを元にツイートしていった。

 このように、好きな時に興味のある人に会って話を聞くなどの情報収集も、フォロワーの支援によって実現しているという。ティッシュやシャンプーなどの日用品から冷蔵庫などの家電まで欲しいものをつぶやくだけで誰かが無料で送ってくれるという。読者たちは自分では体験できないことを代わりに実践してくれるるってぃさんに共感し、お金を払っているのだ。中には年間300万円の投資をしてくれるスポンサーもいるといい、「サポートすることで結果的に自分にも返ってくるんじゃないか」と話す年間スポンサーの松本博樹さんに、るってぃさんは「今年の僕はマジで松本さんのおかげだ。生かされている」と感謝する。

 今年3月には、多様な働き方をする100人を取材し発信するという企画を立案、クラウドファンディングで約220万円を手にした。記事掲載やYouTubeへの動画投稿による収益化も見込める。週に15本ほどの記事を執筆しており、Twitterもブログも息を吐くようなもので、嫌ではないとしながらも、自らが主宰するオンラインサロン「ヤるサロン」(月額約3000円)にいる200人の会員の中から、デザイナーやライターなどに業務を委託することを考えている。「どんどん暇を作って、できた暇で美術館を巡るとか外国に行くとか、もっと面白い人と会うとか」。

 "無職とは言えないのでは?""ビジネス無職では?"という指摘については、という指摘について「仕事をしている感覚はなく、全て遊びの延長みたいな感覚。寝ているだけでお金が入ってきて欲しいと言ったが、それでは人生が全然面白くないと思う。まずは理想の姿を先に掲げておくこと。デザイナーになりたければ、新米デザイナーとか駆け出しデザイナーか言ってないで、最初からプロと名乗れと言っている。だから僕も"プロ無職"を目指している過程だ」と話す。

 「お金を稼ぐのは何らかの価値提供をしたリターンとしてもらえるもの。自己承認欲求が満たされるし、嫌なことから逃げたり、やりたいことができたりする。そのため稼いでいるという感覚で、稼ごうと思っているわけではない。遊んでいたら、結果としてお金がついてきたという感じなので。銀行口座もそんなに見ないので、今回取材を受けるまで今年の収益もあまり把握してないなかった。みんなが僕のような働き方ができるとは思っていないし、合う・合わないが絶対にある。向き・不向き、環境などを自分で考えて、仕事や生き方を見つけてくれればいい。僕も会社員をやっていて、その生活から抜け出したいから行動した。そして、たまたま今のような生き方を見つけることができた。そういう人が1人でも増えたらいいと思う」。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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