一人用ワークスペース、ラブホで快適な暮らし!独身人口が過半数の「ソロ活」時代が到来へ…

 普通なら誰かと楽しむことを一人でする、いわゆる"ソロ活"が話題となってから数年。新たなステージに突入した、おひとり様たちの活動を取材した。


 「人目を気にせず、自分の好きな歌を好きなだけ歌える」。そんな一人カラオケは当たり前。また、一人焼肉もすでに定番だ。「一枚ずつ、自分の食べたいお肉だけをひたすら食べることが可能だ」と焼肉店の店長。


 そんなソロ活の延長線上で生まれたのが、個人でやりたい事を一人で楽しむだけではなく、マッチングアプリを使って知らない者同士が繋がって行うという活動だ。

 都内のあるフットサルコートを訪れると、男女混合で試合を楽しむ人たちの姿があった。参加者の女性は「サッカーをやりたい人がその日集まって、グループ分けしてゲームをしていく。初対面の方ばっかりの会」と説明する。個人フットサル、通称"個サル"だ。


■一人用ワークスペース、ラブホを駆使して快適な生活

 "ソロ活の達人"として連載コラムを執筆、『「ぼっち」の歩き方』という本まで出版したフリーライターの朝井麻由美さんは、「一番伝えたいのは、大勢でワイワイする事だけが正解じゃないよっていうこと。一人は惨めで恥ずかしい、寂しい。大勢は楽しくて盛り上がれる、というような考え方が一般的だと思う。一人だって楽しい部分はあるし、優劣はない」と話す。

 そんな朝井さん暮らしに密着すると、最初に訪れたのは地下鉄溜池山王駅の駅構内の一角にあるワークスペース。富士ゼロックスが試験的に設置しているもので、事前に予約さえしておけば、15分200円で使うことができ、コンセントやUSB、無料Wi-Fiも完備。解錠の操作はスマートフォンで行える。

 「パソコンが使えるような電源のあるカフェは混んでいて入れないことが多い。事前に予約しておけば確実に入れる場所なのですごく重宝している。私は人目があるとあまり集中できないので、これぐらい狭い空間で、静かな所で作業するのがはかどる。会社員の方だと、喫茶店では資料を使った作業がしにくいと思うが、ここなら完全に密室で、外から見えないので、安心感があると思う」。

 次に朝井さんが訪れたのは、なんとラブホテルだ。最近ではラブホテルで女子会を開く人も増えているといい、このホテルでは一人からでも利用が可能だ(ただし利用料金は2人分がかかるという)。一見割高のようにも思えるが、朝井さんは「宿泊料金はビジネスホテルとあまり変わらないと思う。でもアメニティーが充実していたり、お風呂が広かったり、ベッドも広かったりと、同じ値段を払うならラブホテルがいい」と話す。

 そして最後に訪れたのが雀荘だ。麻雀卓を囲む4つの椅子を一人で移動しながら行うというのだ。ソロ活普及のための、あくまでも"ネタ"だというが、「誰を勝たせるかも私次第。負けがない。振り込んでも、自分に振り込んでいることになるので、振り込んでも悲しくないという発見があった」と、様々なことを実感したという。


■「ソロに慣れることが人生のツールになる」

 そんな朝井さんはソロ活の「中級編」として「個室でフルコース」「遊園地」「豆まき」、「上級編」として「麻雀・人生ゲーム」「ナイトプール」「リムジンで誕生日パーティー」、「神編」として「ウェディングフェア」「相撲」を挙げる。自身が今までで一番きつかったと話すのが「アウトドア」だ。「精神的な恥ずかしさはどうとでもなる。だけど物が重いとか、バーベキューの火がつかないという問題はどうしようもない。山登りなど、技術がいることも相性が悪い」。

 朝井さんにとってソロ活の目的は何なのだろうか。「理由を持って始めたのかと言われれば、それは違う。単純に、自分がやりたいと思うことをやってたら、それがソロ活になっていた。なんとなくの暗黙の了解で制限してしまっていることがすごく多いと思うので、別の選択肢を持つことで人生が豊かになるんじゃないかなと思う」。


 しかし一方で、結婚からは遠ざかってしまうのではないか。


 朝井さんは「ソロ活は自分を知る行為だと思っている。自分は何が好きで、何が嫌いなのかが人といる時よりもよく分かる。これからはソロでいることに慣れることが人生のツールというか、とても大事だと思う」と語った。


■「ソロに向けたメディアが求められているのではないか」

 国立社会保障人口問題研究所の調査によると、2035年には独身者の割合が全体の48%になると推測されている。さらに男女別に見ると、死別を含めた男性の独身者は44.3%、女性は50.7%となっていくとみられている。独身研究家の荒川和久さんは「"ソロで生きる力"が必要。結婚後にも離婚や死別があると考えると、既婚や未婚に関わらず、一人でも生き抜いていける精神的自立を誰もがすることが必要」と指摘する。

 "ひとりを楽しむメディア"DANROの亀松太郎編集長は「生涯未婚率といって、50歳までに結婚したことがない人の比率は今、4人に1人。さらにそれが3人に1人に向かっている現状がある。そんな人たちに向けたメディアが求められているのではないか。これからは商品やお店など、ソロ活専用がどんどん増える」と話す。

 亀松氏がDANROで紹介した商品で大きな反響があったのが"一人旅用の洗濯機"だという。その名も「どこでもUSB洗濯機 ちょこっとウォッシュ」だ。バケツや洗面台などに張り付け、モバイルバッテリーで電源を入れるだけで洗濯が始まり、30分経つと自動的に電源が止まるシステムになっている。

 「今、過渡期なのではないかなと思う。これまでは一人で活動していても、あまりそれを外に向けて言わなかったと思うが、皆さんの意識が変わっていくと、人に平気で言えるようになっていく。単に消費するということだけではなくて、一人でやっていることを表現していくという人も増えていくのかなと思っている」。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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