世界最高の「強さ」と「速さ」。森保ジャパンは南米の強豪ウルグアイとどう戦う?

 森保ジャパンの現在地を計る戦いが始まる――。

 10月16日、日本代表はウルグアイ代表を埼玉スタジアムに迎える。“セレステ”。スペイン語で空や青空を意味するニックネームを持つ代表チームは、W杯で2回の優勝経験を持つ。


 ただし、それは1930年の第1回と1950年の第4回大会と半世紀も前の話。330万人の小国にとって、常に強さを保ち続けるのは簡単ではなかった。58年、78年、82年、94年、98年と南米予選で敗退してW杯出場を逃すことも多かった。


 古豪――。いつしか、ウルグアイはこう呼ばれるようになった。昔は強かったけど、今はそれほどでもない、と。


 だが、ウルグアイは華麗な復活を遂げた。2010年の南アフリカW杯では、ディエゴ・フォルラン、ルイス・スアレス、エディンソン・カバーニという強力な3トップを武器に4強入り。14年のブラジル大会はベスト16、18年のロシア大会はベスト8と強豪国に返り咲いたのだ。 


 その立役者となったのがオスカル・タバレス監督だ。


 06年に就任してから12年という異例の長期政権を築く指揮官は、現在71歳。ロシアW杯に出場した32カ国の中で最高年齢の監督として話題を集めたほか、一国の代表監督としての出場試合数(185試合)、監督としてのW杯出場回数(4回)という2つのギネス記録保持者でもある。


 古豪になり下がっていたウルグアイの復活は、タバレス監督が行なった「育成改革」にある。U-15からA代表までに一貫したコンセプトのもとで指導を行うことで、年代が上がってもスムーズに融合できるシステムを作り上げた。スアレス、カバーニをはじめとして、今のA代表の選手たちのほとんどが、タバレス監督にユース世代から指導を受けた、いわば“タバレス・チルドレン”だ。


 ウルグアイの最大の特徴といえるのが「強さ」と「速さ」だろう。ユニフォームの上からでもわかるほど鍛え上げられた鋼の肉体を武器に、ピッチの上で激しい戦い繰り広げる。そして、ボールを奪ったあとは、無意味にパスをつなぐのではなく最短距離でゴールを目指していく。


 森保一監督がもっとも警戒しているのもそこだ。


「サッカーの基本である、ボールの奪い合いという部分で、球際のところを厳しく激しくくる。厳しく激しく守備をしながら、攻撃につなげていくチームなので、われわれも試合の入り方、選手たちには球際のところをアグレッシブにデュエルすることを持ちながら試合展開に合わせてやっていってほしい」


 日本としては守備面ではひるまずにぶつかること、攻撃面ではなるべくぶつからないことを心がけたい。


 ウルグアイ戦ではロシアW杯に出場した、吉田麻也(サウサンプトン)、長友佑都(ガラタサライ)、酒井宏樹(マルセイユ)がDFラインで先発出場すると見られる。


 吉田はイングランド、長友はイタリアとトルコ、酒井はフランスでプレーしており、欧州や南米の選手とのマッチアップを日常的にこなしているのは心強い。ボールを持っていない時から距離感を詰めておき、ボールが入ったら激しく当たりにいって自由を奪いたい。


 攻撃においては、パナマ戦ではベンチスタートだった中島翔哉(ポルティモネンセ)、堂安律(フローニンゲン)という2人のアタッカーがキーマン。主将のディエゴ・ゴディンを筆頭に、ウルグアイの守備陣は世界でもトップレベルの堅守を誇る。


 中島や堂安のように小柄な2人が、屈強な相手とまともにぶつかれば勝ち目はない。だからこそ、相手がマークをしづらい、DFとDFの間にポジションをとって、フリーでボールを受ける状態を作り出せるかが鍵になる。


 正直いって、ウルグアイはこれまで戦ったコスタリカ、パナマとは比較にならないぐらい強い。なおかつ、直前の親善試合で韓国に敗れたことで、より本気で戦ってくるだろう。森保ジャパンにとって、日本サッカーにとって、最高の強化試合になるのは間違いない。


 予想サイトの『SUPERCHOICE』では、今回の日本代表戦で「強豪撃破なるか 日本代表対ウルグアイ代表に勝利するのは?」、「この試合で日本代表のファーストゴールを決めるのか?」という投票を開催中。16日14時点の勝敗予想ではウルグアイ代表の勝利が2.41倍と、日本代表の3.50倍よりも多くの投票を集めている。果たして、日本は下馬評を覆せるのか。


文・北健一郎(SAL編集部)

写真・ロイター/アフロ


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