即戦力か将来性か、現場を率いる監督と球団・スカウトの思いが交錯するドラフト会議

 12球団がお互いの手の内を必死の読み合うプロ野球のドラフト会議だが、球団内部でも現場を任される監督と、中長期的な視野で選手を指名する球団・スカウトの思いが、激しく交錯するようだ。阪神スカウト時代に井川、赤星、鳥谷ら名選手を担当した元スカウトの菊地敏幸氏(68)が、今年は10月25日に行われるドラフト会議について「監督が変わることでスカウトの戦略が変わるなら、スカウトはいらなくなってしまう」と、当時抱えていた思いを吐露した。

 菊地氏は10月15日に行われた六大学野球秋季リーグを中継していたAbemaTVに解説として出演。スカウト時代には野村克也監督、星野仙一監督といった個性派監督とのスカウト会議を経験したが「星野さんは『こいつを取れ』と一番分かりやすかった。逆に野村さんは何も言わない」と、監督によって編成への介入度が大きく異なると説明した。


 監督は5年も続けば「長期政権」と言われるように、わずか1年で交代することも、これまでのプロ野球史には多数あった。当然、監督からすればドラフト会議では1年目からレギュラーとして活躍できる即戦力が欲しいところだ。ただ菊池氏は「球団は長くやりますからね。将来的に3年、5年、10年先を見ながらやるわけです」と、意見が分かれる最大のポイントだと指摘した。


 なお、ドラフト会議に向けて行われるスカウト会議は、スカウトのみで行われる会議、監督も参加する会議と種類があり、時として監督の意向が強く反映され、スカウトのみの会議とは、まるで戦略が変わってしまうこともあったという。また、このスカウト会議の情報は、以前はスポーツ紙はじめマスコミ各社の取材により、事前に明らかになることも多かったが「最近では、あれだけ追いかけているマスコミが(予想の)2/3ぐらい外している。各球団、マスコミに漏れないようにしているし、あとは前日のギリギリまで決めないとか、当日に決めるとか。当日にあっと言う間にひっくり返ることがある」と、情報戦も厳しさを増していると解説した。

(C)AbemaTV

▶10/20(土)10:40~ 【NPBスカウト出演】東京六大学野球2018秋季リーグ戦第7週1日目

続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000