「もう彼氏は作らない」過激サービスに月数十万円、パパ活する女性も…男性地下アイドルファン「リアコ」たちの思い

 先日、渋谷のライブハウスで開かれていた"メンズ地下アイドル"のライブ。終演後、ファンの女の子たちが続々と購入していくのが、メンバーとの2ショット写真が撮れる「チェキ券」だ。

 その魅力は、なんといっても距離が近いこと。"粘膜の接触"はNGだが、1分間のトークだけでなく、ハグしてもらったり、胸に顔をうずめたり、超近距離壁ドンに、お姫様抱っこなど、まるでお姫様抱っこをしてもらったりと、まるで恋人同士のようなイチャつきを自由に満喫することができるのだ。男性アイドルも「楽しい。一人ひとりとしっかり話せるので」と話し、参加していたファンの一人は「今はジャニーズとかじゃない。こっち」と語り、推しメンをバックハグするなど、親密な時間を過ごしていた。

 そんな彼女は、絶対に手が届かないアイドルや俳優に「リアルに恋をする」"リアコ"と呼ばれている。


 「毎回15枚撮る。1万5千円かける価値はある」と話す会社員の女性は、「月にいくら使っているか分からない。多分2、30万は超えていると思う」。活動資金を得るため、夜は居酒屋でアルバイトをしているという。また、推しメンのハグに「死ぬ、本当に好き!」と陶酔していた別の女性は「お金も飛ぶけど、嫌なことがあってもこれがあればパー」と笑顔を見せた。

 チェキ券の金額や内容はグループによって様々で、握手の権利だけで5000円というケースもあるというが、基本的には1人のメンバーと2ショットで1枚1000円が相場だという。一方、メンズ地下アイドルの収入は98%が物販の売り上げからで、残り2%がライブの売上。チェキ券のアイドルへのバックは約30%だという。

 中には活動資金をパパ活で調達しているリアコもおり、月に60〜70万円ほど使い、推しメンに98万円のクロムハーツをプレゼントしたこともあるという無職の女性(21)は「キャバクラで働いていたときのお客さんから月150万円くらいもらっている」と明かす。「推しメンと結婚したいから。推しメンに『結婚資金』を貯めておいてほしいから、私がいっぱいチェキ撮って貯金残高を増やしている。地下アイドルの方がすぐ親密な関係になれるから好き。アイドルを辞めた後に連絡先を交換してご飯に行ったりとか。その先もある。(地下アイドルは)今やれるアイドル(笑)」。

 10日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、3人組のメンズ地下アイドルグループ「笑顔ぱんち(スマイルパンチ)」メンバー、そしてその"リアコ"の3人に話を聞いた。


■「もう身近な人を好きにはならない」「推しメンのためになりたい」

 チェキの順番待ち中は他の女性にやきもちを焼くと話すマホさん(18歳・学生)が今までに撮ったチェキは約5000枚、月の平均出費額15万円ほどだ。付き添いで来た友人の視線をよそに、推しメンに密着するマホさん。友人は「楽しそうだとは思うけど、お金が飛ぶし、ハマったら終わり」とやや呆れ気味だ。実生活で素敵な男性が現れたとしても、「もう身近な人を好きにはならない」とキッパリ。「チェキを撮っている時に目を見られなくて、自分、リアコだなって」。

 地下アイドルの中でも最下層の"地底アイドル"と言われる「笑顔ぱんち」。メンバーの谷俊さん(25)は、アイドルだけの収入は「2桁ちょっといくかもな、っていうくらい」だと明かす。

 生活のため、居酒屋でのアルバイトをしながらアイドルを続ける谷さん。「生まれた時から父親には会ったことがなくて、母親とは小学校6年生くらいから一緒に住んでない。上京するまで、ばあちゃんと2人暮らしだった。だから幼少期は人より明るい生活をしていたわけじゃない。でも、その中で見ていたドラマなどで元気になったり、やる気が出てきた。だからアイドルを目指そうと思ったし、僕のことを見て笑ったり喜んだり、憧れになってくれたらいいなっていうのがモチベーション」。

 アイドルを辞めるつもりは「一切ない」と断言、「売れようが売れまいが、周りから拒否される以外、辞める選択肢はない。いや拒否されてもやると思う」と前向きだ。


 そんな谷俊さんの話に涙を流すのが、ヒカリさん(23歳・フリーター)とハルカさん(20歳・飲食業)だ。これまでに撮ったチェキは4000枚というヒカリさんは「気づいたらこの人と一緒にいたいなあと。彼氏を作って時間を割くくらいだったら、アイドルのために時間を割いていた方がいい。推しと付き合いたいという気持ちが湧いてくるときもあるけど、会えなくなっちゃう方がイヤだ」と話す。月に50万円ほどを出費するが、「高いとは思わない」。

 ハルカさんはこれまで800枚を撮影、月に10万円ほどを使っている。「(自分が行けない)ライブとかがあると、"自分の知らない推し"になるのが嫌だな」、そう感じた時、自分がリアコになったことを実感したのだという。高額のお金を使うのは、「推しメンとの時間を共有したいという思いよりも、推しメンのためになりたいという思いの方が大きいから」と話した。


■生き残りのために過激化している面も

 守備範囲はジャニーズから地下アイドルまで幅広いイケメン評論家の沖直実氏は「今、ユニットだけで300くらいはある。都内だけで100、新宿だけでも何十もあるので、差別化しないといけない。何年か前は、肩を組むとかだけで終わっていたのが、後ろからハグするなど、次第に接近していくようになった。生き残りのために過激化している面がある。今はCDが売れないし、ライブも売れない。"手っ取り早いから"と言っては申し訳ないが、イケメンたちも生活しないといけないので、やっぱりチェキと物販になる。でも、女の子たちもそれで幸せ」と話す。

 その一方「距離感をつかめず勘違いし、電車で通うのに付いていって家で出待ちをしてしまう子もいる。アイドル側が身の危険を感じたという話も聞いたことがある。普段の生活で魅力的な男性がいて、優しくしてくれればリアコにはならずに、普通のリアルな恋愛ができるかもしれない。男性の皆さんがしっかりしないから、こういう推しメンに走っちゃう」とも指摘した。


 来月1日には、東京・代々木の「MUSE HALL」で"次来るイケメン"を集めたトークライブ「第23回・沖直実のいい男祭り秋の陣」がで開催され、谷さんも出演する。メンズ地下アイドルに興味を持った方は訪れてみてはいかがだろうか。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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