進む「結婚式離れ」・広がる「ありのまま婚」、最新のウェディング事情は?

 先月に執り行われた英国とヘンリー王子とメーガン妃のロイヤルウエディングに胸を熱くした人も多いはずだ。しかし「めんどくさい」「お金がもったいない」といった理由から、「結婚式離れ」も進んでいるという。クロス・マーケティング社の調査によると、婚姻数に対して結婚式を挙げる人の割合は2007年の84%から2012年~17年は73%と減少している。


 結婚式が面倒くさいと思う理由に、「打ち合わせや下見などに時間がかかる」「必ず夫婦喧嘩になる」「わざわざ来てもらうのが申し訳ない」「決められた段取りやルールが嫌」といったものがある。確かに日本の結婚式には「座る場所が親戚・友達などで決められている」「お返しの品が謎(名前入りのお皿など)」「お色直し」「参列者の服装&マナー」などの細かいルールがある。


 結婚や結婚式に関する調査を行っているリクルートブライダル総研所長の鈴木直樹氏は「若い人の方が挙げる傾向は高い一方、晩婚化が進んでいるのも結婚式減少の理由の一つだ。また、20年くらい前までは"結婚式を挙げないと一人前ではない"という意識もあったと思うが、最近は多くの人が"やらなくてもいいんじゃないの"と認め始めている。そうなると、自分にとって意味がなければ挙げない。そして結婚式のスタイルの選択肢が広がっていて、結婚式を挙げなかった3割の人のうち、"入籍だけして何もしていない"という人は半分だけで、残りは親族だけの食事会などをやっている」と指摘する。

 実際、かつて言われた「派手婚」「地味婚」だけでなく、婚姻届を提出するだけの「ナシ婚」、沖縄やハワイなどのリゾート地で写真だけ撮影する「フォト婚」、独自ノウハウでスマートな費用で挙式を挙げる「スマート婚」、そして形にこだわらず2人らしい結婚式を挙げる「ありのまま婚」など、スタイルは実に多様化している。


 鈴木氏も「最近は"ありのまま婚"が増えている。一番大事な人に目の前に来て欲しいと、親族を目の前の席にしたり、新郎新婦が座る高砂をソファにしたり。ドレスコートがデニムという人もいて、かなり自由な形のパーティが増えている」と話す。


 また、結婚式を挙げない人たちの理由として多いのが「お金がかかる」というものだ。「平均的には赤字だが、5万円、10万円という人もいれば、自分の夢を実現するために数千万円かける人もいて、実はこれも多様化している」と鈴木氏は話すが、結婚式にかかる平均費用は354.8万円で、招待客人数は70.2人、招待客1人あたりの飲食費用は1万8500円というデータもあり、まだまだお金がかかるイメージは払拭できないようだ。


■スマホを使って理想のプラニング

 インターネットを使い、時代のニーズに合ったサービスを提供しようとする企業も登場している。今月1日にスタートしたウェブサービス『Choole』では、ドレスやフラワー、フォトグラファーといったウエディングアイテム、ヘアメイクやカメラマン、結婚式場をサイト上で自由にアレンジ、試着や見学が可能だ。運営する株式会社リクシィの安藤正樹氏は「最近ではInstagram等で見た、自分の好きなものを使って結婚式をやりたいという方が増えている。そういう方々からすると、既存のサービスではどうしても"え、なんでこの中から選ばなきゃいけないの?"みたいな話になってしまう」と話す。

 『Choole』が提供するカタログに掲載されているドレスは豪華なものからリーズナブルなものまで350着があり、いずれも3割引で利用できる。従来、式場が提携している会社の以外のドレスや花などを使用する場合は割高な「持ち込み料」を式場に支払うのが一般的だったが。『Choole』が提携している式場であれば、自分の好きなドレスや花を持ち込んでも追加料金がかからないという。

 取材にあたった石井てる美も、「大きい高級ホテルよりは、ガーデンウエディングみたいなところいい」「首周りをすっきり見せるドレスがいい」という憧れを満たすプランを組むことができ、トータル400万円の費用も320万円まで圧縮できた。

■結婚式を挙げた方が離婚しにくい!?

 また、ブライダル業界も生き残りを賭けた新たな試みを始めている。


 婚活パーティを主催し、出会いの場も提供する結婚式場、結婚は決めているもののプロポーズをしていないケースが3割というデータを逆手に取りプロポーズの手伝いをする結婚式場。また、結婚式のない日にはラウンジを女性向けのコワーキングスペースとして運用する結婚式場や、結婚式に参列できない人でたちがその場にいるかのような臨場感を味わうことができる「VR結婚式」を提供する式場もあるという。

 リクルートブライダル総研の調査では、結婚式を挙げた割合は既婚者が77%のところ、離婚経験者は58%にとどまっており、数字の上では結婚式をあげなかった人の離婚率が高くなっている。鈴木氏は「結婚式を挙げた=別れないというわけではないが、両家の価値観のすり合わせや、大きな買い物、大きなイベントを2人で乗り越えたことで、多少の離婚リスクが減るのではないかと思う」とした。


 東京・代々木公園イベント広場では、6月23日・24日にウエディングフェスティバル「Tokyo Wedding Showcase」が開催され、最新のブライダルトレンドがつまったマーケットやカップルで楽しめるワークショップなどが行われる。結婚の予定がある方や興味がある方はぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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