店内はまるで迷宮! ロンドンの元修道院パブでフィッシュ&チップスとビールを堪能

【連載】大衆酒場大学・10コマ目(海外編 後編)  588年の歴史、イギリス銀行支店跡、元修道院…歴史あるパブでビールを味わう

 SCOOBIE DO・オカモト“MOBY”タクヤです。さて、後編となる今回は前編に続き、ボクが2月に訪れたロンドンで巡ったパブをご紹介しようと思います。


 18世紀のイギリスにおいて「文壇の大御所」と呼ばれた偉大な文学者、サミュエル・ジョンソン博士。パブ好きとして有名だったジョンソン博士の残した言葉に「パブのドアをくぐったとたん、私は心労を忘れ、孤独を逃れる」という一言があります。「悩みを忘れ心配事から解放される」場所であるパブには、現在も多くの観光名所と同じように沢山の観光客が訪れ、歴史や伝統やもてなしを感じることができます。


 観光客であれロンドン市民であれ、偉大な作家や画家、詩人、他の大勢の著名人達が通った伝統ある店でお酒を楽しめるのは、ボク自身ももちろんのこと、誰にとっても名誉あることでしょう。そう思いながら、ハーフパイントのビールをいろいろな場所で味わいました。では後編、行ってみましょう。


▼前編

【連載】大衆酒場大学・9コマ目(海外編 前編) ロンドンのパブで喉を潤す

▼その他 過去記事


▼ Cittie of Yorke(シティ・オブ・ヨーク)

 今回、ボクが大学時代に所属していた音楽サークル「British Beat Club」の後輩・Mくんがパブ巡りに同行してくれました。たまたまこの時期にロンドンに赴任していたMくんの職場近くに「Cittie of Yorke(シティ・オブ・ヨーク)」はありました。


 1430年に宿屋として開業して以来、パブ、コーヒーハウス、またパブ、と業態は変わっても、この土地に588年存在しているパブです。

 中に入ると約1000リットル入る巨大なワイン樽が並び、1815年頃に作られた三角ストーブ、広くて高い天井、図書館の閲覧席のようなコンパートメント(個室)が7つ。イングランド最長のバーカウンターもその格調高さを醸しだしています。


 このパブの周りには法曹関連のオフィスが多く、平日の昼間から弁護士や法曹関連の専門家達でごった返しているという。ボクは土曜に訪れたので、運良くゆったり過ごすことができました。


▼ The Old Bank Of England(ジ・オールド・バンク・オブ・イングランド

 「Cittie of Yorke(シティ・オブ・ヨーク)」から歩いて5~6分、日本に於ける最高裁判所にあたる王立裁判所の直ぐ裏にある「The Old Bank Of England(ジ・オールド・バンク・オブ・イングランド)」は、イギリス銀行の支店跡をリノベーションし、1995年にオープンしたパブ。

 建物自体は1888年建立、高い天井に荘厳かつ重厚感に溢れる美しい内装に思わず魅入ってしまいます。ロンドンを代表する銘柄「London Pride」などを製造するFuller社直営なので、ビールやアップルサイダーも間違いなく、本当においしい。「London Pride」は探せば、日本でも飲めるところがありますね。


▼ Ye Old Cheshire Cheese(イー・オールド・チェシャー・チーズ)

 さらにパブをハシゴします。「The Old Bank Of England(ジ・オールド・バンク・オブ・イングランド)」から同じ通りを4分ほど歩くと超老舗「Ye Old Cheshire Cheese(イー・オールド・チェシャー・チーズ)」があります。


 もともと、13世紀(日本は鎌倉時代)に修道院として使われ始め、1666年のロンドン大火で消失するも翌年すぐ再建され、パブとして現在の店名で営業開始したお店です。店内はまるで迷宮のように地上・地下共にいろいろな部屋があり、地下は修道院だった面影も見受けられ、どこもかしこも歴史の重みを感じずにはいられません。

 ここでボクはこの度で初めてのフィッシュ&チップスを注文。超老舗パブであると同時にロンドン最古のステーキハウスとしても有名なので食事も抜群。ロンドンのパブでフィッシュ&チップスを食べることの感慨深さといったらもう……しかも、おいしかった!


 他にも4軒ほど、2日で9軒もハシゴしてしまいました……。名所旧跡と並ぶ程に歴史のあるパブがそこかしこにあるロンドンの街。もし自分がロンドンに住むことになったら、それこそ毎日パブに入り浸って、身上を潰してしまいかねない、とおののいてしまうほどに楽しかったですね、パブ巡りは。日本にももっとパブができればとも思いつつ、一方で日本の古き良き酒場の良さも感じずにはいられない、ボクにとっては非常に意義深いパブ巡りとなりました。また近い将来、行かねば!



著者・オカモト”MOBY”タクヤ

結成22年を迎えたロックバンド、SCOOBIE DOのドラマー。2006年には自主レーベルを立ち上げマネージャーも兼任。ドラマーとしても数多くのレコーディングに参加。野球と音楽がテーマのラジオ番組、FMおだわら「NO BASEBALL, NO LIFE」MCも担当。また香港政府観光局認定の「香港マイスター」。


【SCOOBIE DO information】

SCOOBIE DOは昨年10月に13枚目のフルアルバム『CRACKLACK』をリリース。今年2月11(日)に開催されたZepp Tokyoツアーファイナルの模様が、DVD『Film Funk-a-lismo! ODAIBA CRACKIN’ 23』として4月中旬発売決定!

SCOOBIE DO主催イベント「Young Bloods」4月に3都市4公演にて開催!

4月14日(土)名古屋CLUB UPSET w/ドミコ

4月15日(日)心斎橋Pangea w/AFRICA

4月21日(土)新代田FEVER w/Layne

4月22日(日)新代田FEVER w/LUCKY TAPES

※その他の詳しい情報は公式Webサイト(http://www.scoobie-do.com)まで

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