いじめ解消につながる?小学校での「あだ名禁止令」は妥当か

 最近、小学校での友達同士の呼び方にある異変が起きているという。それが「あだ名禁止」のルールで、導入する学校が増えているという。


 広島県にある郷野小学校では、授業時間だけでなく休憩時間も「さん」「くん」で呼ぶように指導する。ある児童は「あだ名もいいと思うけど『さん』くん』だと相手を傷つけないからいいと思う」と話す。

 街行く人たちからは、「あだ名でいじめられたので、そういうルールがあってもいいと思う」「勉強のできない子とかちょっと背の低い子とかは色々言われてしまう。学校がやっぱりある程度制御するというか、コントロールした方がいいかもしれない」と賛同する意見が寄せられた。

 一方、「仲良くなるツールだと思うので、それを学校でルールとして禁止とするのはちょっと違うかなと思う」「嫌な名前を付けられたのであれば、自分から思い切って嫌だと言ってみるのも大事だと思う」「急に○○さんと言うと他人行儀。小学校の時からそんなことをする必要ない。大人になったらいくらでもそんな付き合いがある。小学生の頃はみんなで楽しく仲良くやった方が良い」とう意見も。

 あだ名を禁止することの賛成・反対を問う朝日新聞のアンケート調査では、賛成が40%、反対が57%、その他3%という結果が出ている。また、賛成には「学校が決めることではない」「あったほうが親しみやすくなる」「コミュニケーションを円滑にするからいる」「嫌なあだ名がついたら『イヤだ』という力を養うことも大事」といった意見、反対には「背が低いなど特徴をあだ名にされる」「子供の身を守るためならなくて良い」といった意見があった。


 小・中学生の塾講師の経験も持つ教育ジャーナリストの松本肇氏は「先生たちも忙しく、子供一人ひとりに目を配ることができない。学校の中の分からないところでいじめが横行してしまう可能性を考えると、仕方ないが一律禁止した方が良いんじゃないかと思う」と話す。

 あだ名がいじめに発展した事例としては、小学4年生の「ゆうじ」という名前の男の子が、ある日友達と遊んでいると、名前からの連想で「うじ虫」と呼ばれるようになり、孤立・不登校になってしまったというケースもある。松本氏は「長所をあだ名にする分には良いが、そういうケースはほとんどない。やはり声を上げられないような子が被害を受けて、さらにネガティブなあだ名を付けられてしまうことがある」と指摘した。


 一方、元経産省キャリアでコンサルタントの宇佐美典也氏は「一律に禁止するというのは良くないと思う。ただ、弊害があることも間違いないので、学校が始まって少し経ったくらいの時期に、クラスなどであだ名に関するルールを決めようにすればいい」との考えを示していた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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