平昌五輪直前!"ボウリング感覚でカーリングが楽しめる町" 本橋選手らカーリング選手を続々輩出する北海道・常呂町って?

 オホーツク海に面した人口4000人余りの小さな町・常呂町。これまでのカーリング女子・日本代表選手の半数以上がこの町の出身者で、オリンピックにも出場した"マリリン"こと本橋麻里選手の故郷でもある。本橋選手はここでカーリングチームの「ロコ・ソラーレ北見(LS北見)」を立ち上げた。チーム名の「ロコ」とは「常呂の子供・ところっ子」という意味も持っている。


 16日放送のAbemaTV『AbeamaPrime』では、タレントの黒田凛がこの常呂町を取材した。

 北見市立常呂小学校の卒業生や在校生の保護者には、オリンピック選手や元オリンピック選手がたくさんいるといい、11月から2月までの間、体育でカーリングの授業を行う。授業は中学校、高校でも行われ、選手らが教えてくれるという。街の洋菓子店にはストーンの形をした焼き菓子が並び、バスやタクシーにも選手やストーンのイラストが。

 常呂町でこんなにもカーリングが愛されるようになったのは、1980年、北海道とカナダのアルバータ州が姉妹都市となったのがきっかけだった。雪に閉ざされた冬、仕事の少ない農家や漁師の人々は、その面白さに夢中になった。

当初は高価な外国製の用具が手に入らず、ブラシは竹ぼうきで代用、ストーンはビールのミニ樽やプロパンガスのボンベを利用した手作りのものだった。


 1989年に北海道で行われた「はまなす国体」でカーリングがデモンストレーション競技に採用されることになる、会場提供にいち早く手を挙げたのが常呂町だった。この前年、天候に左右されない日本初の屋内型カーリング専用ホール「常呂町カーリングホール(現・アドヴィックス常呂カーリングホール)」が完成。

 それから10年後の1998年、長野オリンピックでカーリングは正式種目となった。現在カーリングホールに勤めている白畑容子さんは、このときの日本代表選手で日本選手権でも5連覇を達成した人物。なんと1時間2000円でカーリングを教えてくれるのだ。


■カーリングホールは"街の社交場" 

 昼間の常呂町は人通りも少なく、さみしい雰囲気だ。しかし太陽が西に傾きかける頃、アドヴィックス常呂カーリングホールは子どもたちの声で一杯になる。一度に6試合が可能な日本最大級のカーリング専用ホールで、子どもたちは小さな頃からカーリングに親しんでいく。

 そして日が暮れ落ちた午後7時になると、大人たちの時間が始まる。この日は冬の間に行われる常呂倶楽部リーグ戦が開催されていた。参加するのは42チームで、登録チームはトップリーグから5部まであるリーグ戦のいずれかで戦う。エントリーできるのは中学生以上からで上限はない。学校や仕事を終え、軽く食事をしてから集まれるように試合開始時間は午後7時と、遅めに設定されている。


 カーリングホールは1時間1400円で誰でも借りることができ、2チームで対戦すれば1人200円足らずだ。ストーンもついてきて、シューズとブラシはセットで120円だ。まさにボウリング感覚で楽しむことができることから、仕事や世代を超えて街をひとつにする役割も果たしている。

 常呂カーリング倶楽部の鈴木事務局長は「農家の方、漁師の方、学校の先生や病院のドクターもいる。サラリーマン、銀行の方、公務員の方、色々な方がここに集まり、社交場のようになっている。『ジャガイモはとれたか』とか『牡蠣はもう始まったのか』など、いろいろな情報を得ることができる」と話す。御年72歳の藤吉忍氏が在籍する「チームバロン」は、女子中学生のチームと対戦、5対3で勝利していた。


 本橋選手が率いるLS北見は、去年の世界選手権で銀メダルを獲得。2月9日に開会式を迎える平昌オリンピックの前哨戦では韓国のチームを7対2で破り、日本初となるメダル獲得に向け仕上がりは順調のようだ。5人のうち4人が出身者ということもあり、この冬、ますます常呂町は熱くなりそうだ。


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