けやき坂46がツアーファイナル公演「もっとたくさんのハッピーオーラを届けます」 - ライブレポート

 13日、けやき坂46(ひらがなけやき)の全国ツアー最終公演が幕張メッセで行われた。


 昨年5月に欅坂46(漢字欅)の"妹分"グループとして11人の合格者が決定、すでに加入していた長濱ねるとともに活動をスタートさせたけやき坂46。今年3月にZepp Tokyoで開催された単独2days公演では、これが欅坂46に先がけた全国ツアーの初回公演だったことが明かされ、以来8か月にわたり、大阪(5月)、名古屋(7月)、札幌(9月)、福岡(11月)と日本各地を巡り、着実にその実力を伸ばしてきた。


 「全力で盛り盛り上がっていくぞ!」影ナレの加藤志帆と高瀬愛奈の呼びかけに、会場のファンが一斉に立ち上がる。暗い、地下のような空間を歩くメンバーの映像が始まり、佐々木美玲がフィンガースナップすると、『Overture』が流れ出す。そして、これまでのツアーの軌跡を振り返る映像とともにメンバーがステージ上に姿を現し、斉藤京子が「ツアーファイナル、行くぞ!」と叫ぶと、ライブがスタートした。

 1曲目は『ひらがなけやき』。漢字欅とは違う柔らかなイメージで幕を開けるも、次は激しいダンストラックから「語るなら未来を…」と一転して、欅坂らしいクールな面もアピール。そしてイントロの影山優佳の絶叫から始まる『世界には愛しかない』では、漢字欅とは一味違ったセリフ部分で印象を残す。

 3曲が終わって、佐々木久美が直前のリハーサルで負傷、ステージに立てなかった柿崎芽実に触れ、「笑顔で私たちを送り出してくれました。ステージには11人で立ってる気持ちで頑張ります」と挨拶すると、会場からは次々と「頑張れ!」と声援が飛んだ。

 ここからは『ここにない足跡』『AM1:27』『猫の名前』『沈黙した恋人よ』と、8月にリリースされたアルバム『真っ白なものは汚したくなる』からのユニット曲4曲を披露。別れゆく恋人を描いた『沈黙した恋人よ』では、ユニット"りまちゃんちっく"(潮紗理菜、加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、高本彩花)が繊細な表情と手の動きで切なさを表現した。


 次に、潮紗理菜、高瀬愛奈、佐々木美玲の3人が"英語娘"、略して"エー娘。"として全国ツアーの公演ごとに披露してきた洋楽カバーをメドレーで披露。さらに合間にはタップダンス、マーチング、カラーガード、ジャグリングを次々と成功させた。柿崎の思わぬアクシデントにより、これまで練習してきたローラースケートは残念ながら披露されなかったが、それでも様々なことに挑戦し続けてきたひらがなけやきの姿勢を象徴するパートとなった。

 ここで8月に合格した"二期生"の9人がステージ初お披露目。金村美久は得意のサックスを演奏。河田陽菜は「人参が好きになれません」と言いつつも「克服します!」と生の人参に齧りつき「おいしい!」と一言。大阪出身の小坂菜緒は「大阪・小坂・けやき坂!楽しいこと好きやねん!私の勢い、止められへんで!覚悟しとき!」と挨拶。富田鈴花が自作のラップで「パリピ!パリピ!パリピ!」と会場を煽ると、剣道三段の丹生明里が跳躍素振り。ファンもサイリウムでの跳躍素振りでこれに応じる。宝塚が好きだという濱岸ひよりが美声で会場を沸かせ、松田好花は京都弁でしっとりとスピーチ、宮田愛萌は"46度"の最敬礼、渡邉美穂は使い込まれたバスケットボールと戯れた。

 ここに一期生が合流し、全員で『NO WAR in the future』を歌い、MCでも息ピッタリの様子を見せると、佐々木久美は「みんな堂々としていて、私たちの最初の頃とは比べ物にならないくらい」と絶賛していた。

 ライブも後半に入り、メンバーが出演する放送中のドラマ『Re:Mind』のテーマ曲『それでも歩いてる』、『誰よりも高く跳べ』『手を繋いで帰ろうか』など、アルバム曲・カップリング曲を5曲披露。会場を走り回る『手を繋いで帰ろうか』では、漢字欅で菅井友香・守屋茜の役どころを高本彩花・齊藤京子が担当、ラストは高本が斎藤の頬に口づけ。漢字欅では常に"寸止め"のパフォーマンスだが、ここでも一味違った演出でファンを盛り上げ、セットリストを締めくくった。

 アンコールはクリスマスを意識した衣装で登場、影山が「(六本木)けやき坂のイルミネーションがきれい」と話すと、メンバーは口々に「行きたい!」とコメント。そして『二人セゾン』では、井口眞緒がセンターとしてソロのダンスもある難しいポジションを勤め上げる。パフォーマンス後、肩の荷が下りたのかすすり泣く井口の姿に、会場も感動に包まれた。

 さらに、柿崎が骨折した左腕を三角巾代わりのけやき坂の旗で吊って登場。涙を流しながら「私はすごく元気。心配しないでください!ひらがなが大好きだなと思いました。本当に幸せです。元気な姿でライブをするので待っててください!」と呼びかけると、客席からは暖かな拍手が湧き起こった。

 漢字欅の結成からほどなくして、長濱ねる一人でスタートしたひらがなけやき。


 佐々木久美が「私たち11人が後で入って活動をスタートさせたけど、最初はやっぱり"あまり受けてもらえないな"っていう気持ちがあって。その中で漢字さんがどんどん坂を登っていく姿を見て。私たちは何も出来ていないまま、どうすればいいんだろうねってみんなで何回も話したり、少しだけ辛い思いをしたり。すれ違いが起きて、進む方向がわからなくなったこともありました。そんな中でも、私たちのことを待ってくださる、応援してくださる方が増えてきて、認めてもらってきている実感も出てきました」と声を詰まらせながら語りかける。


 ツアー途中の9月には、それまで中心として引っ張ってきた長濱ねるが漢字欅の専任となることが発表され、11人としてツアーを継続することになった。


 「ずっと12人でやってきたし、12人で歌った4曲は本当に宝物だし、今でも『永遠の白線』を歌うと、ねるちゃんの後ろ姿を思い出して、それでまた頑張ろうって気持ちになります。最後のポーズは、11人で"寝る=ねる"っていう意味です。私たちはずっとねるちゃんの意志は継いでいるし、ここで留まっていられないと思います。9人も後輩が増えて、1人から12人、11人から20人になりました。もっともっと頼もしく、ハッピーオーラで包まれたけやき坂を育てていきたいと思います」と語り、「帰り道、みなさんが笑顔になれるように。もっともっとたくさんのハッピーオーラを届けていきたいです」と力強く宣言。『W-KEYAKIZAKAの詩』を大合唱し、初めての全国ツアーは幕を閉じた。


■けやき坂46 ひらがな全国ツアー2017 FINAL!<千葉公演2日目>セットリスト

M01.OVERTURE

M02.ひらがなけやき

M03.語るなら未来を…

M04.世界には愛しかない

M05.ここにない足跡(井口眞緒、潮紗理菜、影山優佳、高瀬愛奈、東村芽依)

M06.AM1:27」(佐々木美玲、影山優佳、東村芽依)

M07.猫の名前(佐々木久美、加藤史帆、井口眞緒、高瀬愛奈)

M08.沈黙した恋人よ(潮紗理菜、加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、高本彩花)

M09.メドレー〜ABC~You Can't Hurry Love~Hot Stuff

M10.NO WAR in the future(with 二期生)

M11.それでも歩いてる

M12.東京タワーはどこから見える?

M13.永遠の白線

M14.手を繋いで帰ろうか

M15.誰よりも高く跳べ!

M16.太陽は見上げる人を選ばない


<ENCORE>

EN01.僕たちは付き合っている

EN02.二人セゾン

EN03.W-KEYAKIZAKAの詩



text=大谷広太/中山洋平


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