「買いたいものを買いたいから」SNSで援助交際の相手を探す女性たち

 犯罪の温床にもなりやすいSNS。最近では、援助交際のツールとしても使われているという。アンダーグラウンドな問題の取材を続けているルポライターの石原行雄氏とタレントの山田菜々が経験のある女性たちを直撃取材した。

■みすずさん(20)のケース

 今回取材に応じてくれた援交女子の一人、みすずさん(仮名、20)。待ち合わせ場所の渋谷に現れた姿は、ごく普通の女の子だ。


 みすずさんが援助交際を始めたのはカナダに留学をしていた19歳の頃だった。アルバイトができなかったためSNSを使って複数のカナダ人と援助交際をしてしまった。一度の売春で稼げる額は日本円で3〜5万円くらいだったという。

 「最初の半年は英語にも慣れていなかったのですが、後半の半年で10人くらいとお会いして、50万円いかないくらいでした。定期的に会うというよりは、サイトで連絡を取り合っていたので、ペースには波があった」。


 しかし、そのプレイ内容はかなり過激なものだったという。


 「詳細なことを話していなかったので、セックスの回数が2時間くらいの間で5〜6回以上で、発射をアナルでしたがる人もいました。命の危険はそこまでは感じなかったんですが、ちょっと過激な人に首を絞められ苦しかったこともあります」。

 得たお金は、美容整形のための資金に充てた。「後悔はしていない。ひとつの社会勉強だった」と言うが、座間市の事件を受け、ネットの出会いは危険だとは思うとも話した。


■りかさん(18)のケース

 3月まで高校生だったりかさん(仮名、18)は、4月に関西から上京し、現在は都内でひとり暮らしをしている。"バレないように"セクキャバで週に2〜4くらい勤務し、月に20万円程度の収入を得る傍ら、マッチングアプリ「Tinder」を通して援助交際もしているという。

 「1回2万円くらいもらう。すぐの時は2時間もないこともあるので、急に時間が空いた時に、家で何もしないでゴロゴロするくらいだったら、稼ごうかなという感じ。やはり買いたいものを買いたいから。洋服とかデジカメも欲しいから」。


 あまり深く考えず、自分の欲を満たすためだけに援助交際をしているようにも見えるが、恐怖心はなく、今後も続けていきたいと話した。


■うーちゃんさんのケース

 一方、生活苦を理由に挙げる女性もいる。うーちゃんさん(仮名)は、短大の学費を稼ぐためアルバイトの掛け持ちと援助交際でお金を稼いでいる。


 「本番は3万円、挿入なしの"プチ"は1万円でやっている。相手の希望次第。今まで18〜19回。1回だけの人もいれば、何回かした人もいた」。

 10年前に両親が離婚、母親の再婚相手からはDVを受けていた。「普通に包丁向けられたり、小さい頃にベランダから吊るされて怒られたこともあった」「たまたま定期を持っていて、それをホテルのテーブルの上に置いていた。私が保育の学校ということを相手も知っていたので『学校知っているんだよ、何でもできるよ』と言われたことはある」と、ストーカー行為を受けたことも明かした。


 両親から学費の援助を一切受けていないうーちゃんさん。来年3月に短大を卒業予定だが、実習の費用が払えず、単位不足で卒業も危ない状況だという。「夢は保育士になりたかった。でも、おカネが払えなくて結果的に資格がとれない。資格が欲しいなら、もう1年通って取るしかない」。


■援助交際に「戻ってくる」女性たち、中には中学1年生の女の子も…

 援交女子たち話を聞いた山田菜々は「すごく見た目は普通。しかし、『こんなことしたら危ない』という気持ちがちょっと欠けているように感じた。それよりも、物欲などの方が勝ってしまう女の子たちだった」と印象を語った。

 元AV女優で漫画家の峰なゆか氏は「女の子はみんなおカネが欲しいと思われがちだが、自分に女としての価値があるのだということをおカネという分かりやすい形で与えられることに中毒性がある。自分に自信がない女の子は、自分は価値がある人間だと思いたいのではないか」と話す。


 そもそも援助交際は法に触れる行為だ。石原氏は「買う方は売春防止法違反になるし、相手が18歳未満の場合は児童買春にあたる。青少年保護育成条例とか淫行条例違反にもなる」と話す。田上嘉一弁護士によると、相手が未成年でなくとも売春防止法により違法行為に該当するが、女性救済や立証が困難などの理由から、罰則の規定はない。また、援助交際をあっせん・勧誘することも刑事罰の対象になる。

 石原氏によれば、「援助交際していれば月に実働5日、1日2時間勤務とかで20万、30万円を稼げる。でもOLになると手取り10万円ちょっとからスタートしないといけない」と、若い頃に援助交際を経験した女性が、社会人経験を経て、再び風俗店勤務、そして援助交際に戻ってくるパターンもあるのだという。 

 そんな援助交際がクローズアップされたのは90年代だった。「黎明期にはダイヤルQ2や伝言ダイヤルなどが主流で、その後ポケベル、ガラケー、どこでもネットにつながるスマホに移行していった。2008年には出会い系サイト規制法ができたため、急速に出会い系サイトや掲示板が下火になっていったが、今度はその穴を埋めるように、当時浸透し始めたツイッターが出てきた。これは自殺サイトの問題と一緒だ。『#援交』とかで検索すると簡単に女の子が見つかる」(石原氏)。

 Twitterの中には、中学1年生の女の子の投稿もある。「裸の写真を自撮りして載せている。脚を広げてアソコを全部見せ、いじっている動画なども載せている」。石原氏は援助交際をする男性には児童性愛の傾向があるケースも多いといい、こうした女の子が被害に遭ってしまう可能性は高い。

 石原氏によると、SNS上のやり取りは本物なのか冗談なのか見極めるのが難しく、人手不足などの理由から放置されがちなのだという。また、捜査の目をかいくぐるために、援助交際の『援』から取った「¥」「○」「円」「援」「えん」や「サポ希望(サポート希望)」「支援」「助けてください」「ピンチ」などの隠語が用いられる。他には「LH(ラブホテル)」「ホ別(ホテル代は別)」「苺佐保(『1万5000円』あるいは『15歳』のサポート)」など、一見すると意味がまったくわからない言葉も飛び交っているのだ。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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