なぜ女性たちは脱ぐのだろうか? ヌードモデルたちを直撃

 今、SNSに自身のヌードをアップする女性たちが増えているという。なぜ今、女性たちは「脱ぐ」のだろうか。AbemaTV『AbemaPrime』では、女性たちを取材した。


 ヌードを含めた幅広い仕事をこなすモデルの七菜乃さんは、アマチュアのカメラマンが直接ポーズをお願いできる1対1の撮影会を行っている。1回につき45分、値段は3万3000円と少し高めだ。しかし、七菜乃さんが脱ぐ理由は、お金ではないという。

 この日、撮影に訪れたのは、神奈川に住む40代の男性。撮影をしながら少しずつ、自ら脱いでいく七菜乃さん。とりとめもない会話をしながら、終始和やかな雰囲気で撮影が行われていく。男性は「曲線美の究極みたいな、女性の曲線のライン、『きれいな腕してるな』とか『この曲線がきれいだな』というところに惹かれる」と魅力を語った。

 七菜乃さんも「女の人のヌードって、見せたらダメなものみたいなイメージがあるけど、私は本当にきれいだなと思うし、フォルム・形としてすごく好き。だから自分も表現したい。みなさんもっと出したらいいんじゃないと思う」と話す。


 普段は設計の仕事をしているという三村レイさんは、1年ほど前から休日の副業として"趣味範囲でやっていた"というヌードモデルを、最近になって本格的に始めた。


 三村さんがヌードを始めたのは、SNSでプロのカメラマンであるJUNさんから声をかけられたのがきっかけ。三村さんは「最初はやっぱり裸になるっていうことで、若干不安はあった。まあ好奇心旺盛なタイプなので」。JUNさんは「あの人脱いだらかっこいいんじゃないかという感じで、そういう魅力を感じたので。人間的に撮って、それがたまたまエロかったとか、エロいけどどこかかっこいい、どこかかわいいという感じで撮りたくて」と説明する。


 今や撮影の予定は毎週入っているという三村さん。本業ではTシャツにデニム、すっぴんで出勤しているが、ヌード撮影に出かけるときはセクシーなコーデにバッチリメイクだ。

 「インスタグラムにカメラマンからメッセージが来て、そこでやりとりして」。自身のヌードをSNSで発信すると、見た人から撮影の依頼が届く。なんと約7割が海外からの依頼だ。「アイドル系の顔で"チラ見せ"みたいなのが日本ウケしやすいんですけど、私が日本人っぽくない顔っていうのももしかしたらあるのかもしれないですね」。


 ヌードモデルとしての三村さんの収入は月に5~10万円ほど。お金がもらえる一方で、ヌードの状態で1対1になることでの危険も感じているという。こうした仕事をしていると、売春行為に誘われたり、ビデオカメラで隠し撮りされていたりするのは珍しくないという。だからこそ、三村さんはカメラマンとの撮影前のコミュニケーションを大切にしている。


 「触ったらいい感じになるんじゃないかって勘違いしているカメラマンさんもいるので、LINEを交換して、直接電話で内容を聞いて。もし何かあってからでは遅いので」。


 それでも三村さんが脱ぐ理由とは何なのだろうか。「普段の自分じゃないような自分が見られるし、ヌードをやったから開放的になれたというか、素直な自分になれたというか。自分の個性を最大限に出せるものかなって思っている」。

 日経ビジネス・チーフ企画プロデューサーの柳瀬博一氏は「素人を撮るということ自体は、日本を代表するカメラマンの荒木経惟さんが80年代からずっとやっきた。それとは別に、現像の必要がないデジタルカメラが普及したことと、簡単に共有・拡散できるインターネットの普及がある。フィルム時代は現像で止められるケースがあったし、発表の場もなかった」と話す。


■「女性として生きていくことをすごく肯定できたかなと思う」

 一般女性のヌード写真は個人の趣味にとどまらない。今年5月に発売された「女子のためのヌード」がコンセプトの写真集『脱いでみた』は大きな反響を呼んだ。もちろん掲載されているモデルの多くは、未経験の一般女性たちだ。制作したのは、フォトグラファーの花盛友里さん。「男性が撮るヌードもすごい素敵だと思うし、必要だと思うんですけど、女の子が女の子のために見る写真集があってもいいんじゃないかな」とSNSでモデル募集を行ったところ、多くの一般女性からの応募があった。

 撮影に参加した21歳のなごほさんは、"女性らしさ"という言葉に苦手意識があったといい、撮影を通じて自分の"女性らしさ"に気づきたいと勇気を出して挑んだ。「怖かった。自分の裸が作品として世に出ていくということへの不安要素はいっぱいあった。けれど、花盛さんの写真に登場する女の子たちにに対する憧れがすごくあったので、私もその一人になれたら、という思いで参加させて頂いた」。

 撮影を終えて変化はあったのだろうか。なごほさんは「女性に対してきれいとか美しいと感じていた部分が自分の中にもあったんだなっていうことを花盛さんに教えて頂いたなと。自分自身を美しいと思えたし、女性として生きていくことをすごく肯定できたかなと思う」と心境を明かした。

 花盛さんは「撮っているうちに、みんなそれぞれコンプレックスとか持っているな、というものを感じた。でも、女性には昔から『脱ぎたい・見られたい』という欲望があると思う。今、SNSが発達したことで自分の部屋やコーデをアップしたり、自分しか見ない写真もアップしたりするようになった」と振り返る。

 恵泉女学園大学の大日向雅美教授は、かつて「男性に見られる・買われる商品」として屈辱的なものだったヌードが、最近ではマタニティヌードなど「自分の美しいからだを自分が楽しむ」「男性に媚びたりせず生きていける」と、女性の自信の自己表現の一つと捉えられるようになったのだと指摘した。(AbemaTV/『AbemaPime』より)


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