カフェ併設、ペット風呂完備、月額会員制 人気を集める“進化系”コインランドリー

 今年の夏の東京は8月1日~21日までの21日間、連続降水を記録するほどの雨続きだった。その長雨で恩恵を受けたのが“コインランドリー業界”だ。


 「こういった雨になると、(乾燥機の)稼働率はほぼ100%に近い。昨年の8月と比べて、3~7割売り上げが上がっているような状況です」と話すのは、全国にコインランドリーを展開しているマンマチャオ社長室長の佐藤篤史氏。まさに”降ってきた”特需に、コインランドリー業界は嬉しい悲鳴をあげている。


 日本の家庭の洗濯機普及率は98.8%であるにも関わらず(総務省「平成26年全国消費実態調査」)、コインランドリーの数は年々増加傾向にある(厚生労働省調べ)。

 そんな盛り上がりをみせるコインランドリーの最新事情に『原宿アベニュー』(AbemaTV)は迫った。


■人気を集める“進化系”コインランドリー

 そもそも、どういった時にコインランドリーを利用するのか。生活スタイル研究所の調査によると、以下のようになっている。


・毛布やブランケットなど大型のものを洗うため 71.1%

・梅雨時期や雨が続く時期に乾燥までできるため 39.0%

・クリーニング店に出すより安上がりになるため 23.7%

・都合のよい時間に利用できるため 21.0%

・洗濯物の量が多くても1回で洗濯・乾燥ができるため 13.8%

・時間の節約になるため 8.0%

・乾燥した後の仕上がりが気に入っているため 7.8%

・家の洗濯機よりも綺麗になるため 2.6%

・その他 16.0%


 さらに、最近では女性の利用客が多くなってきているといい、実際の利用者からは「雨に濡れちゃって、友達の家に行って服を借りて、着ていた服を乾かしたくてコインランドリーの乾燥機を使いました」(18歳・女性/学生)、「外に干せないしベランダに屋根がないし、部屋干ししたら臭くなるからコインランドリーを使う」(18歳・女性/学生)との声があがる。一方で、「電気ついてなさそう。下着盗まれる的な。(終わるまでに)時間がかかるから、置いておいて後で取りに行くとかは怖い」(21歳・女性/学生)という人も。

 しかし、そのようなイメージと一味違う“進化系”コインランドリーが人気を集めている。

 今年4月にオープンした「WASH&FOLD中目黒高架下店」には、様々なサイズの洗濯機が並ぶ。用途によって使い分けられ、布団を丸洗いすることも可能だ。また、スニーカー用の洗濯機やドラムの回転速度が緩やかで通常の洗濯機には適さない素材の衣服を洗うことができるスウェーデン製のお洒落着専用洗濯機などもある。

 「フレディ レック・ウォッシュサロントーキョー」は、カフェが併設されているコインランドリーだ。提供されるコーヒーはオリジナルのブレンド豆を店内で抽出、本格的な味にカフェだけを利用する客もいるという。店内には無料Wi-Fiや雑誌も用意され、洗濯の待ち時間をゆっくり過ごすことができる。「フレディ レック・ウォッシュサロン」は、元々ドイツ・ベルリンで人気のランドリーサロン。スタイルをそのままに今年7月、日本に初上陸した。普段から利用しているという女性は「オシャレで居やすいです。家で洗濯すると、洗濯機を回して、干して取り込んで、畳んでという1日仕事。ここに来ると20分~30分ですぐ終わるので、とても便利でよく利用しています」と話した。

 さらに、洗濯の時間を有効に使うための『洗濯代行サービス』も行っている。洗濯物の量に応じて30L・50Lどちらかのバックを選び、洗濯物を中に入れ預けると、洗濯・乾燥をしてくれるうえキレイに手で畳んだ状態で戻してくれる。3時間程度で仕上がり、料金は1500円から。このサービスを利用している40代のサロン経営者は「全部自分でやっていたので、すごく大変で。ある日ここの前を通りがかったら洗濯代行をやっているというのでお願いした。これくらいの値段だったら、利用される方も多いんじゃないかな。(自分で洗濯するのに)戻りたくないです」と話した。


■ペット用風呂完備、月額4000円で使い放題も

 洗濯の待ち時間にペットも洗えるコインランドリーが「Clean Plaza Lucy」。このコインランドリーではペット用の広いバスタブとドライヤーを完備し、普段から家で洗っているペットなら連れて行くことができる。


 会員制カードランドリー「Araeru」は、月額4000円で会員になった人のみ利用できる。全てカードキーで管理され、洗濯機の横に硬貨の投入口はない。設置されている洗濯機や乾燥機は月額会員なら24時間使い放題で、洗剤や柔軟剤も自動投入のため持ち込む必要がない。洗濯機の空き状況はスマートフォンで確認することもできる。他にも、カメラや高圧洗浄機などの電気製品をレンタルすることが可能だ。日建リース工業株式会社の鈴木彩耶香氏は「普段使えないものをみなさんでシェアしてもらいたいと思ったのがはじまりです。パワフルな洗濯機やたまにしか使わない家電製品を好きな時に好きなだけ使ってもらい、少しでも家事が楽になればと思っています」と話した。家電製品のシェアという新しいライフスタイルの提案をしているという。

 コインランドリー業界が好調な理由には、「女性の社会進出、共働き世帯の増加」「清潔志向の高まり」「住宅事情の変化」「花粉、黄砂、PM2.5などの影響」などといった背景もあるという。(エレクトロラックス・ジャパン調べ)


 今までの洗濯のイメージを覆す“進化系”コインランドリー。利用すると憂鬱な洗濯が楽しくなるかもしれない。

(AbemaTV/『原宿アベニュー』より)


『原宿アベニュー』は毎週土曜日 12:00~14:00「AbemaNews」チャンネルにて放送!

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