江崎大臣 日米地位協定“見直し”と異例の発言、識者「協定を担当するのは外務大臣」

 先週5日、「役所の原稿を朗読する」と国会軽視とも取れる発言をし、物議を醸した江崎鉄磨沖縄・北方担当大臣。8日、改めて発言について質問されると、「(発言を)撤回しません。実際、不用意なことを言っていました。覆水盆に戻らず、一度活字に載った以上、私の言葉足らず。これは大いに反省」と釈明した。

 また、沖縄の普天間基地所属の輸送機オスプレイが今月5日、オーストラリア沖で墜落したことを聞かれると、「やっぱり日米地位協定、もう少し見直さないと。1カ月くらい前ですか、海辺に落ちた時も、事故の報告をと米軍に願ったんですがいまだ報告されておらんのかな」と、2016年12月に沖縄県名護市の浅瀬にオスプレイが不時着、大破した件に絡め言及。続けて、「最低でも操縦ミスだったのか、機体が好ましくないのか、こういったことはやはり返事をいただきたい。地位協定も直すところは直すと、私は門外漢だけど、そういう気持ちを持っている」とコメントした。


 江崎大臣が言及した「日米地位協定」とは、在日アメリカ軍の地位について定めたもの。名護市のオスプレイ事故の時はこの協定に阻まれ、日本は事故の原因を調査することはおろか、機体に触れることすらできなかった。日本政府はこれまで、日米地位協定について「改定」ではなく「運用の改善」にとどめてきたが、一閣僚が「見直し」に言及するのは異例のことだ。


 その後、沖縄県・平和祈念公園での会見では、「今後ともアメリカに対して言うべきことは言い、目に見える改善を一つひとつ積み上げていくなかで、日米地位協定のあるべき姿を追及していくべきではないか? このような気持ちを申し上げたものであります」と、見直しを“改善”に改めた。


 政策・メディアに精通する東京工業大学准教授の西田亮介氏は、9日の『けやきヒル’sNEWS』(AbemaTV)で、江崎大臣の発言に「自身の業務の範囲をよく理解されていないのでは」と苦言を呈した。

 江崎大臣のメディアへの対応について、「政治家としての信念と閣僚としての立場で、発言の一貫性が問われる。そういう意味では、個人の信念というのは一旦棚に上げるのが(大臣の)通例。ただ、江崎大臣は頭の中と口が繋がっているとでもいうのか、思ったことがそのままメディアに出てしまっているのが現状」と指摘する西田氏。


 一方、日米地位協定“見直し”発言については、「沖縄・北方担当大臣というのは特命職で、いわゆる重要官僚のポストではない。(日米地位協定を)担当するのは外務大臣になる。沖縄・北方担当大臣という肩書きだけを見ると、日米地位協定や基地の問題を担当しそうに思えるが、そうではない。実際は、北方問題の普及・啓発や沖縄の経済振興を担当するポスト。本来は、日米地位協定の見直しを担当するポストではない。もしかしすると、(江崎大臣は)自分の業務の担当と範囲をよく理解されていないかもしれない」と苦言を呈した。

(AbemaTV/『けやきヒル’sNEWS』より)


『けやきヒル’sNEWS』は毎週月〜金曜日 12:00〜13:00「AbemaNews」チャンネルにて放送!

続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000