籠池氏も絶叫!"アキバの乱"が自民への逆風を後押し?2ちゃんねるでは事前の計画も

■「安倍やめろ!」の巨大な横断幕

 自民党の"歴史的大敗"に終わった都議選。今回の選挙戦ではあまり応援演説に姿を現さなかった安倍総理だが、投開票日前日には自民党にとって恒例となった秋葉原で"最後の訴え"を行った。


 しかし、この日の秋葉原はこれまでとは違う異様な雰囲気に包まれていた。安倍総理が到着、演説を開始すると「帰れ!」コールが巻き起こったのだ。

 一向に止まない「辞めろ」コールに我慢の限界に達したのか、安倍総理は「皆さん、あのように人の主張を訴える場所に来て演説を邪魔するような行為を私たち自民党は絶対にしません。私たちはしっかりと政策を真面目に訴えていきたいんです。憎悪からは何も生まれない。相手を誹謗中傷したって、皆さん、何も生まれないんです。こんな人たちに私たちは負けるわけにはいかない。都政を任せる訳にはいかないではありませんか」と訴えた。

 安倍総理の演説の終盤には、「安倍やめろ!」の巨大な横断幕をブロックするように、自民党青年局の旗が掲げられていた。

■籠池氏も絶叫「嘘を言うなー!民主主義を守れー!100万円渡したら渡したと言えー!」

 さらに現場には森友学園の籠池泰典・前理事長も現れ、多くの報道陣に取り囲まれ危険な状態に。


 籠池氏は「ファンですから、元々はね。でも今は方向性が違うんだ。演説をしっかりと拝見しましょう」と話し、混乱を避けるため少し離れたところから安倍総理の演説を見守った。

 籠池氏は安倍総理に向かって「嘘を言うなー!民主主義を守れー!封建制度に戻すなー!やり過ぎー!嘘をごまかすなー!もらったものをもらったと言えー!100万円渡したら渡したと言えー!嘘つき総理はもういらんぞー!」と絶叫。手のひらにはカンペのようなものも見えた。


 籠池氏がヤジを飛ばす中、妻・諄子氏の姿も。「私が来ているよということをアピールするため。あまりにもひどいことする。幼稚園も潰そうとしている。助けてください」。

 安倍総理への逆風を間近に見た籠池氏は「手のひら返しされてからその後の対応の仕方というのがすさまじく、国民から見たら不自然なんですよね。100万円の件も含めて。そこがまず発端だと思うんですよ。そこから加計さんとか稲田さんの事柄とかあったりしてね、この内閣はちょっとまずいんじゃないかなと思ってるんじゃないですかね」と話した。


 籠池氏はこの日も100万円を持参してきたが、安倍総理に返すことはできなかった。


■2ちゃんねるには「秋葉原でオタク層の支持を獲得しようとしてもそうはいかない」

 横断幕のほか、「嘘と」書かれた昭恵夫人の写真など、事前の準備が行われていたことも伺わせた"アキバの乱"。実はこの前日、「2ちゃんねる」には「安倍街頭演説・自由に安倍を声援orヤジるオフ会開催決定 明日1日秋葉原ロータリーに集合!」というスレッドが立っていた。


 「嘘つき!嘘つき!安倍は辞めろ!ってコールでシンプルにいくか?」

 「プラカード作って持参すべき!」

 「秋葉原でオタク層の支持を獲得しようとしてもそうはいかない」


など、4時間ほどで1000件の書き込みがあったという。

 巻き起こる「安倍やめろ!」コールの中には、日の丸を持つ人の姿も見受けられた。


 元東京都知事の猪瀬直樹氏は「テレビで見たけれど、あの『安倍辞めろ』コールはプラカードなどから、共産党の組織的な行動ですね。ところがふつうの視聴者には、『辞めろ』はあたかも都民の声と聞こえてしまう」とツイート。


 これに対し民進党の有田芳生参議院議員は「猪瀬さん 「共産党の組織的な行動」ではまったくありません。『3・11』からの反原発運動、ヘイトスピーチ反対のカウンター、安保法制反対運動、最近でいえば共謀罪に反対する市民のクラウド的な新しい動きの延長線上に生まれたものです。それは現場にいる者なら誰でも容易に理解できることです。」と反論。猪瀬氏は「そうですか。有田さんの『共産党の組織的な行動ではない』というご意見に説得力がありますので訂正致します。」とツイートした。


 「当初、安倍さんの演説はもう少し遅い時間に予定されていたのが、なぜか前倒しされた。こういう動きがあることを察知した可能性がある」と話すのは、現場で取材した政治ジャーナリストの安積明子氏。

 「共産党にも話を聞いたが、『やり方が違うから違う』と話していた。初めから安倍さんのことが嫌いだった人が、ちょっと行ってみようかということで集まったのだと思うが、右翼的な過激さも見えていた。保守サイドの人たちがいた可能性もあると思う。かなり色んな要素が入っているという感じがした。横断幕を持っている方だけじゃなく、外側で何も持っていない人たちも同じようにコールを口ずさんでいた。一般の方が感化されているというところに、自民党政権の弱体化が現れていると感じた」(安積氏)。


■Twitter上には「安倍やめろコール見て投票先決めた人いるんじゃないかな」

 これまで第1党だった自民党は60人を擁立したものの、議席数を57から23議席に大幅に減らした。


 Twitter上には「安倍やめろコール見て投票先決めた人いるんじゃないかな」「市民が自発的に駆けつけ聞く耳もたない総理に声を届けたんだよ。背後には私を含む大勢の国民の怒りがあることをお忘れなく」という反応も見られた。


 「昨年の都知事選に始まり、都議会の問題などが続く中、国政の問題が乗っかってきた。この1年間ずっと逆風だった。周りには言わなかったが、春先から愕然とする選挙予測を見ていた」と話す自民党の川松真一朗都議(墨田区)は、わずか103票差で辛くも再選を果たした。

 秋葉原での演説の模様について川松都議は「候補者としては、今まで一生懸命積み上げたものが崩壊していくような、まずいなというのが一番の感想。安倍さんが何を話したかが全くニュースにならず、安倍さんが攻撃され、自民党が人気ないということだけが報道されていた。ただでさえ逆風だったのが加速して投票日を迎えたという実感があった」と振り返る。

 一夜明けた3日、安倍総理は「大変厳しい都民の審判が下されました。わが党に対する、自民党に対する厳しい叱咤と深刻に受け止め、深く反省しなければなりません。反省すべき点はしっかりと反省しながら謙虚に丁寧に、しかしやるべきことはしっかりと、前に進めていかなければいけないと考えております」とコメント。

 自民党は臨時役員会を開き、敗戦の責任をとって辞任を表明した下村都連会長から報告が行われた。今後、原因を分析して体制の立て直しが図られるという。有権者の信頼を回復するため、来月にも内閣改造・自民党役員人事を行う見通しだ。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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