土屋太鳳、片寄涼太の“お兄”役は「理想の男性の姿」


 夜神里奈の人気少女漫画を原作とした映画『兄に愛されすぎて困ってます』が、6月30日(金)、全国の劇場で公開される。作中で主人公・橘せとか役を演じるのは、NHK連続テレビ小説『まれ』で主演を務めた国民的女優・土屋太鳳。土屋演じるせとかを溺愛する兄・橘はるか役には、人気グループ・GENERATIONS from EXILE TRIBEのボーカルである片寄涼太が抜擢された。劇中で息の合った演技を見せる2人だが、役作りのためにカメラが回っていない時でも兄妹のように振る舞っていたのだという。普段から片寄を「お兄」と呼ぶ土屋、土屋に対して兄のような優しさを見せる片寄。実の兄妹がお互いをからかい合っているような和やかな雰囲気の中、作品への意気込み、役にかける想いを語ってくれた。


別の現場で会っても「お兄」は「お兄」

ーー土屋さんは劇中、片寄さんを「お兄」と呼んでいますが、撮影の場以外でもそう呼んでいらっしゃるのですね。


土屋:呼ばせていただいてます。


片寄:たぶんこの現場離れて、どこかですれ違っても『お兄』って呼ばれそう。実年齢は、僕の方が6ヵ月くらい早く生まれただけで同学年なんですけど。


ーー実際は同い年のお二人ですが、兄妹という役柄に違和感はありませんでしたか?


片寄:全くないですね!今では『お兄』って呼ばれない方が違和感あるかも。


ーー片寄さんは、今回の抜擢について、ご自分ではどのように感じていらっしゃるのか教えてください。


片寄:いやー、そんなにお芝居の経験がないので、そういう意味で『僕でいいんですか』っていう驚きはありました。

ーーご自分のどういうところがその役を引き寄せたと思いますか?


片寄:全くそういう、自分が引き寄せたという感じはないですね。ただ、役って巡り合いですし、チャンスだと思いました。機会をいただけるなら全力を尽くして、自分のできることをやろうと思いました。


土屋太鳳、片寄涼太は「外見はGENERATIONSさん、見た目は池上彰さん」

ーー土屋さんはお兄(橘はるか)役が片寄さんでいかがでしたか?


土屋:役としても現場での振る舞いも、本当に『お兄』そのものだと思います。見た目はクールですけど、スタッフの方や共演者の方、妹役の私に対して、ちゃんと愛情を持って接してくれていたという印象です。お兄の役柄そのままだったので、年上なのかな?と思いました。


ーーそうなんですね。そのほかにも“お兄らしさ”を感じるエピソードがあれば教えてください。


土屋:お話していると、自分の知らないことを知っていたり、ゆっくりペースな私に合わせてわかりやすく説明してくださったり、すごく、『お兄』でした。中身は池上彰さんみたいでした。外見はGENERATIONSさん、見た目は池上彰さん……。


片寄:見た目じゃないでしょ!(笑)


土屋:あ、そうだ(笑)。えっと、穏やかそうだなと思いきや、言うべきところはしっかり押さえるところがお兄っぽいです。


ーー息の合ったやりとりを聞いていると、現場の雰囲気もすごくよさそうなのが伝わってきます。


片寄:そうなんです。太鳳ちゃんがこういう(ふんわりとした)感じなので、それをみんなで見守っているというか。そういう意味でのムードメーカ―は太鳳ちゃんですね。


土屋:自覚はないんです……必死なんですけど。


片寄:それが太鳳ちゃんの生き様です。


ーー土屋さんにとって片寄さんは、とても頼りになる存在だったのですね。具体的に「助けられたな」って思うシーンはどこですか?


土屋:普段明るいせとかちゃんだから、シリアスな場面で不安を表現するのが難しくて。でも、納得するまで何度もお芝居に付き合ってくれたり、撮影の待ち時間も支えてくれました。本当に『お兄』でした。


ーーすごくいろいろな“お兄エピソード”がありそうですね。


土屋:この作品はコメディタッチではあるんですけど、現場では役の背景をみんなでしっかり話し合う一面もあって。お兄はそれにすごく真剣に参加していて、そういう姿も頼もしかったです。


片寄:メリハリがある現場でしたね。何気ない話や楽しい話もしましたが、真面目な話もしました。これまでどういう人生を歩んできたかとか。


土屋:人柄をわかり合えて、心が楽になりました。


片寄涼太、“お兄”との共通点は「嫉妬するところ」

ーー土屋さんから「お兄そのもの」と言われる片寄さんですが、自分では橘はるかとの共通点はどこだと思いますか?


片寄:嫉妬するところかなあ。人って誰しも多少、他人に嫉妬しますよね。でも、自分が嫉妬深い方かはわからないですけど。


ーー土屋さんは3人きょうだいの真ん中でしたね。実生活でも「妹」ですが、それが演技に通じている部分はありましたか?


土屋:私には姉がいるんですけど、姉がいる妹って、そんなに女の子っぽくない気がするから、共通点はあまりないかも。お兄ちゃんがいる女の子の方が男の人への甘え方を知っている気がします。そういう女の子を見ると可愛いなと思っていたし、お兄ちゃんっていいなって思っていたので、“兄”ができて嬉しいです。


ーー土屋さんは片寄さんが「お兄」で良かったですか?


土屋:せとかの心を抱きしめたいって思ったのは、お兄がお兄らしく現場で接してくれたおかげです。せとかというキャラクターは、周りの人が作ってくれたものだと思います。お兄が他の人だったら想像できません。せとかが全然違うキャラクターになっていたかも。


兄妹なのにドキドキ 「本能的な違和感」を演じる難しさ

ーー片寄さんは、女性が聞くとキュンキュンするようなセリフが多いですが、演技の時はどんな気持ちでしたか?


片寄:普段から橘はるかみたいなセリフを言うわけじゃないですけど、照れとか恥ずかしさといった邪念がないくらい集中していたかも。あとは……だんだんマヒしてきます(笑)。


ーー土屋さんはそんな片寄さんにドキドキしてしまったり?


土屋:うーん、でも、そういうシーンになればなるほど繊細で、照れるというより心のキャッチボールに反応していかないと、と思っていました。せとかとして対応するのに必死でしたね。ただ、観る人にキュンキュンしてほしいという願いを込めて演技しました。


片寄:それって、僕がまだまだだってことですね。カッコいいと思われてない…….。


土屋:そんなことない!せとかとしては、全力でドキドキしていました(笑)。


ーー兄妹間のドキドキ感を演じるというのは確かに難しそうですね。


土屋:兄妹なんだけど、なんでドキドキしちゃうんだろう?っていう本能的な違和感、不安、葛藤を、コメディシーンからシリアスなシーンへとつなげていったり……というのがすごく難しかったです。


片寄:深いなぁ。


土屋太鳳が付き合うなら…「やっぱりお兄!」


ーーちなみに土屋さん、この作品の中にはたくさんのイケメンが登場しますけど、付き合うなら誰がいいですか?


土屋:えー!……お兄じゃないですかね、やっぱり。理想のお兄ちゃん像の一つであり、理想の男性の姿でもあります。あと、一人の女性をずっと愛しているところが素敵。会って話してみたいです。『どういう想いなんですか?』って聞いてみたい。興味があります。


片寄:(ガッツポーズ)


土屋太鳳、もしも『GENE高』に出るなら「GENERATIONSさんと踊りたい」

ーーところで、インターネットTV局「AbemaTV」では、片寄さんが所属するグループ・GENERATIONSの冠番組『GENERATIONS高校TV』(通称『GENE高』)が放送中です。もし土屋さんがその番組に出るとしたら、どんな企画をやってみたいですか?


片寄:え、太鳳ちゃんが、学校来るんですか!?


土屋:えー、出たい!踊りたいです!GENERATIONSさんとダンスできたら幸せですよね!


片寄:映画の撮影中も『踊りたい踊りたい』って言ってたもんね。撮影の合間に僕がダンス練習していたら太鳳ちゃんも踊りはじめたので、僕がダンスを少し教えたんですけど、太鳳ちゃんはすごく不真面目な生徒でした(笑)。


インタビュー・テキスト:淺野真紀

写真:長谷英史


続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000