劇団ひとり、泣き枠タレントは「たいしたこと言ってない」

 弱肉強食の芸能界の第一線で活躍する先輩芸能人が、生き残り術を次世代に教える番組『TVじゃ教えてくれない業界裏教科書』(AbemaTV)が21日に放送された。テーマは「業界で急募! 絶対に食いっぱぐれない『泣き枠』タレント養成講座!」だ。

 先生役は俳優として出演した映画・ドラマは50本以上で、「泣き芸」の名手として評価されている劇団ひとり。バラエティ番組に呼ばれるようになったきっかけは泣き芸だという。そして、生徒役は、NGT48の北原里英、女優・山地まり、グラビアタレントのRaMu、タレントの菊地亜美だ。劇団ひとりは「泣き枠」が求められている理由をこう語る。


「とにかく手堅い。芸能界には『天然枠』『デブ枠』『グルメ枠』などありますが、『泣き枠』もあるんです。泣き枠は徳光和夫さん、柴田理恵さんがいますが、あの二人の涙って見飽きましたよね? 涙のインフレが起きてしまったんです。だから、次を担う若手として、皆さんがそこに入っていただきたい。感動系のVTR作ったディレクターの気持ちを考えてください。簡単に泣いてくれるタレントと泣かない芸能人、どっちを呼びたいですか? 言わずもがなでしょう。とにかく泣いてください。今日、この番組が終わったら唾を吐くように涙が出るようになります」


 泣き芸を身につけるメリットは「涙を見せるだけで露出時間が1.5倍増える」と「極論、コメント力がなくても番組に呼ばれる」にあり。劇団ひとりは具体的な変化をこう語る。


「収入も2倍、3倍になる。1本10万円としたら、年間1500万円。皆さんが目から涙流すだけで、ギャラになっていく。面白系のVTRだとふざけてもいいけど、感動系――たとえば、病気からの奇跡の復活劇みたいなやつね。頭をフル回転してコメントするが、ほぼ使われない。やっぱり、使われるのは泣いている方なんです。『ほんとにぃ、なんかぁ、胸が痛くなりました…』とか、たいしたこと言ってないんですよ! 

でも、泣いていると説得力があるんです。コメント力がなくても、涙を流せば使われる。一回、泣いている人のコメントのテキスト起こし、してみてください。なんの内容もないから。しかも、視聴者は『この人いい人なんだろうな』とか思うわけです。普段ため口だったりした人であっても『本当はいい人なんだ』と好感度上がるのです。『泣き芸』の強いところは、コメントしていてうまくまとまらない時に逃げることができるのです。『感情が高まり過ぎてぇ…、本当にぃ、あ、改めてぇ、(ここで泣く)本当に、ごめんなさい!』なんてやることができる。本当はコメントがないだけなのにね」


◆泣くための「初級」「上級」テク

 そこで、実践に入るが、「犬の十戒」という映像を観ることとなった。様々な犬が登場し、犬が飼い主に対して語り掛けるような内容になっている。


「私を飼うときは別れも考えておいてください」

「私をひどく叱らないでください。あなたには友達がいたり気晴らしするものがありますが、私にとってはあなたが全てなのです」

「私の最期のときはどうかそばにいてください。それだけで私は安らかに旅立てます。なぜなら私はあなたを愛しているのですから」

 これは、RaMuが感極まり、もっとも高い評価を得た。他の3人はそれほど泣き芸を見せられず、菊地に至っては笑っている感じになった。ここで、「劇団ひとり流・泣き芸テクニック」が2つ公開された。


 「初級」は目を開けっ放しにすることで 強制的に涙目にする技だ。強制的に目を開けることにより、ドライアイで自然に涙が出る。ただし、周囲にばれるし、時間もかかる点がデメリットだが、手堅さはある。VTRを見る雰囲気になったら目は開けっ放しにすべきだという。


 「上級」は舌を喉に入れることで 嗚咽を促すことである。これは、ダチョウ倶楽部・上島竜兵が開発した技。嘔吐する時に指を突っ込むと涙が出ることを応用した技だ。ただし、本番中、指突っ込むわけにはいかないため、舌を入れるのだ。すると「ウェェ」となり、涙が出る。上島は泣いている時よく口の前で手を「グー」の形にして押さえているが、これは吐かないようにしているのだとか。

 こうしたテクニックは伝授しつつも、劇団ひとりは理想的には泣けるような気持ちを作ることが大事だと述べた。強引にやろうとすると眼球に負担が出てしまう。一時期薬品を使って泣いていたことがあるが、「眼科に行ったら眼下の血管がバカになっていると言われたんですよ。自然に泣いた方がいいです」とのことで、感情が大事なようだ。


(c)AbemaTV

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