プレミアムフライデー定着なるか 蛭子能収「(俺なら)川べりに座って水が流れるのを見る」

 政府肝いりのプレミアムフライデーがいよいよ始まる。月末の金曜日は午後3時に仕事を終わらせ、日常よりも豊かな時間を過ごす、という取り組みが24日から始まる。アベノミクスの一環として、政府や経団連などがデフレからの脱却を目指し、個人消費を盛り上げようとしている。


 安倍総理は15日の経済財政諮問会議で「新たな個人消費を喚起しようという取り組みとして、今月24日から毎月プレミアムフライデーが実施されます。政府においてもできる限り多くの職員が楽しめるよう工夫したいと思います」と述べた。

 経済産業省は買い物や食事、観光などで新たな個人消費が発生することを期待。この取り組みを受けて、様々な企画が発表されている。旅行代理店の日本旅行では、プレミアムフライデー限定の特別ツアーを販売。金曜日から1泊2日の商品がファミリー層に大人気だ。


 第一生命経済研究所がプレミアムフライデーの経済効果を試算している。それによると、中小企業を含む完全実施の場合は1236億円、大企業のみの実施の場合は135億円で、実際のところは100億円前後としている。


 経済ジャーナリストの木暮太一氏はプレミアムフライデーについて「やめた方が良いと思います」。さらに「金曜日に3時に帰る。月末ですよ。目標数字に追われている営業担当者の方は帰れないですよ。しかも2月というタイミングが最悪。来月は期末で、再来月は4月で新入社員が入ってきて、ゴールデンウイーク前で休みの前に仕事をしないといけないなというモードの時にプレミアムフライデー。まあ(休まなくても)良いか、という雰囲気になるのが目に見えている」と批判的だ。強制力がない努力目標では、社内で旗を振る人も出ず、定着しないのではないかと見立てる。


 日経ビジネスの柳瀬博一氏は「日経ビジネスでアンケートをとったところ、面白いこと400万円の年収の線で賛成と反対が大きく分かれた。400万円よりも上の人はやや賛成が多かったが、下の層は反対が多かった」。400万円よりも低い人は時給で働いている人が多いことがその理由にあるという。ただ「個人的には、取れる人は取った方が良いと思う。トライした方が良いと思う。3時に無理やりでも会社を出ると、色々なものが見えてくる。普段、知らない世界が見えてきて、それがビジネスの役に立つかもしれない。会社がどうこうではなく、個人としてはプレミアムフライデーを活用すると面白いと思う」と新たに生まれる時間を活用すべきと提案した。

 漫画家の蛭子能収は午後3時に仕事が終わった場合、何をするかと問われて「俺はまず喫茶店に行って、とりあえずコーヒーを頼む。そんで200円ぐらいのケーキが売っていたら、ひとつ頼んで20分ぐらい喫茶店にいます。その後、川があったら川に行く。川べりに座って水が流れるのを見る」と笑った。


 理想とする時間の過ごし方は人それぞれのようだが、博報堂行動デザイン研究所の調査(複数回答)によると、プレミアムフライデーの過ごし方の1位は“自宅でのんびり過ごす”で60.5%。2位が“旅行”で51.6%、3位が“食事”で49.9%となっている。4位以下は、買い物、音楽・映画などを鑑賞、近場の行楽スポットへ、スポーツやフィットネス、読書、習い事・勉強と続いている。


 木暮氏は経済効果について「ハッピーマンデーが始まった時に、消費喚起をしようとなった。確かに平日よりも休日の方が使うお金は多いが、元々の休日よりも(ハッピーマンデーで)付け加わった休日の方がお金を使わない。なぜかというと、元々のお財布事情は変わらない。だから(時間が)増えたからといって、なかなか使うお金は増えない」と解説した。

 柳瀬氏はプレミアムフライデーの使い方として、NPOやNGOの仕事をすることを提案。土曜日、日曜日だけだと時間が足りない場合に使うのも良いとした。副業を含めて「複数の仕事を持つことのきっかけになるのであれば、有効な時間の使い方だと思う。“軍資金”も増える」と期待を込めた。


 木暮氏はプレミアムフライデーが定着するかどうかは「直属の上司次第だ」と話した。「自由な働き方が良いという人もいれば、そうではないという人もいる」とし、会社、上司の姿勢が大きく影響するとした。


 柳瀬氏は「カタカナ語は定着しない。“花金”と言った方が良かった」とネーミングについて問題視。完全週休二日制が導入された際には、「土曜日に休んだら仕事が終わらない」と当時は言われていたが、法律を変えたことによって強制力が発生し、機能したという。「本気でするなら法律にすべき」と提言した。


 働き方、生き方、消費喚起など様々な要素と関連するプレミアムフライデー。定着するかどうか、その効果が注目されている。(AbemaTV/AbemaPrimeより)


(C)AbemaTV


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