都内700カ所、“銭湯マップ”人気の理由 企業サークルも誕生

 今、Google Map上に作られた「東京都“銭湯マップ”」が「便利だ」と話題になっている。公開されたマップには伊豆諸島を含む都内の約700箇所の銭湯を紹介している。

 銭湯について街の若者に聞くと「家じゃ味わえない快感を味わえる」「昔の雰囲気の建物が好き」「風呂上がりのコーヒー牛乳が好き」などの魅力が挙がった。


 実は、今東京の銭湯に注目が集まっている。例えば、練馬区桜台の住宅街にある天然温泉「久松湯」は、2014年に新築された建物が「2015年度グッドデザイン賞」に選ばれている。


 施設内は、「光と風、雑木林の中の銭湯」をテーマに外光を多く取り込んだ明るい空間で構成されており、銭湯には珍しいリラクゼーション、ロビー・更衣室に施された床暖房、また夜はプロジェクトマッピングを使った演出で客を喜ばせる。また、男女の露天風呂に使われているのは、地下1500mから湧き出す良質なナトリウム塩化物強塩の源泉で、別料金になるがサウナも用意されている。


 このように今、リニューアルを機に「デザイナーズ銭湯」として生まれ変わる銭湯が増えている。しかし、銭湯ブームが巻き起こっている一方で、後継者不足や経営難から1989年と比べてその軒数が約4分の1に減少している。東京23区だけで2687軒あった銭湯は、今や680軒ほどに減少した。


 しかし、銭湯は日本独自の伝統的な銭湯文化であり「これをなくしてはならない」と、とある企業が立ち上がった。それは日本のお風呂文化と共に歩んできた、入浴剤メーカーの「BATHCLIN(バスクリン)」。バスクリンが日本で初めて発売した入浴剤である中将湯が銭湯で広まったことで、入浴の文化が広まったと言われている。その原点を守ろうという活動で「バスクリン銭湯部」というサークルまで出来たという。20代の若手社員を中心に活動を盛り上げている。


 バスクリン銭湯部の高橋正和部長は現在の銭湯ブームについて「東京の銭湯の現状は『シブ銭』といわれる渋い銭湯から、リニューアルして『デザイナーズ銭湯』に生まれ変わったものまで、若い人にとってはいろいろな銭湯を選択できるようになった」とコメント。


 昔ながらの「シブ銭」も未だ健在だ。荒川に近い足立区の住宅街にある「タカラ湯」は昭和13年開業の宮造りの立派な外観を誇っている。まさにレトロ銭湯と呼ぶにふさわしい昭和の面影がそのまま残っている。そしてこの銭湯一番のウリは「キングオブ縁側」と呼ばれる日本庭園。ここで飲むお風呂上がりの牛乳やコーヒーは格別だ。


 新しく綺麗な銭湯、古き良き銭湯、この機会に銭湯で心と体を癒してはいかがだろうか。

(AbemaTV/原宿アベニューより)

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