「幸福の科学」元信者が告白 清水富美加の出家の背景に「2世信者」の悩みも?

■10代の若者たち「宗教は怖い」

 女優の清水富美加(22)さんに「幸福の科学」出家騒動。


 幸福の科学の広報担当者は会見で、出家の経緯について「宗教的な支えだけを頼りに仕事を頑張ってきたけれども、精神的負担も強くなった。宗教上の緊急救済の必要があると考え、彼女の出家を受け入れた。今度は彼女自身が救われる立場から救う立場になって、24時間プロの宗教家として働く」と説明している。

 清水さん親子が信仰する「幸福の科学」は1986年に設立された、「新宗教」に分類される宗教団体だ。


 作家・宗教学者の島田裕巳氏は「新しい宗教というのは、高度経済成長期など社会が激しく動いている時代に盛り上がる。新宗教は現代の日本のように経済発展を遂げた国ではなく、中国やブラジルなどの新興国で発展している」と指摘する。

 日本における宗教全体の信徒数について、過去10年分のデータを見ると、およそ2億1000万人から1億9000万人に減っていることがわかる。このデータには神社本庁の数(神社の氏子となっている人たちの数)も算入されていることから、多少の重複があるものの、全体として宗教の信者の数が減っているということは確かなようだ。


 ネットが普及し情報が氾濫する時代。10代の若者は宗教についてどう感じているのか。渋谷の若者たちに尋ねてみると、「あまり自分にそういう知識がないので、怖いなって」「危ないイメージしかない。お金だけ払って洗脳みたいな」「理解者にとっては、自分の生きがいだと思う」「精神状態が不安定なときだったら、頼ってしまう気持ちもあるかもしれない」といった声が聞かれた。

 島田氏は「最近では宗教団体も政治団体も熱心に勧誘をしていないので、そもそも若い人たちが触れる機会もない。何か苦しいことがあっても、インターネットやスマホからすぐに何らかの答えも返ってくる。宗教は修行などに時間がかかってしまう。そのスピード感も若い人には物足りないのではないか。ただ、神社に行くという若い人たちも意外に多く、そういう面で関心は高まっているのではないか」と分析した。

 

■難しさを抱えて育つ「2世信者」

 信者の高齢化が進む中、どの宗教も新たな信者獲得に苦労しているようだ。スマホやSNSの普及とともに、新宗教の勧誘手法も多様化。LINEのグループトークや、ママ友からの育児の相談、コミケやアイドルの握手会など、仲間意識を利用して誘うこともある。昨年大流行したポケモンGOの「スポット」で連絡先を交換し、勧誘された人もいるという。


 「まったく関係のない若い人たちを入れるのは難しい。そこで親が信者という人をどう繋ぎ止めるかということを、どこの教団も考えている。ただ、そのために何をしたらいいかで悩んでいる」(島田氏)。


 また、今回の清水さんのケースで重要なのは「2世信者問題」だという指摘もある。自分で信仰を選び教団に入った"1世信者"に対し、2世信者とは、親の影響で信者になった人たちのことを指す。つまり、清水さんも「2世信者」ということになる。


 2世信者をめぐる問題で重要なのは、果たして"信仰の自由"があったのか、ということだろう。父親が反対する中、信者だった母親の影響で中学1年から約20年間「幸福の科学」に入信していたという30代の元信者が、匿名を条件に取材に応じてくれた。


 元信者は「自分の意思で入信したつもりだったけど、親の考えに反発するのはすごく難しいことなんじゃないかと思います。脱会した今は、父が反対してくれたことはありがたいと思っています」と話し、清水さんについても「親に精神的に支配され、依存しているのではないかというように見える」と指摘した。


 また、「高校1年生のときに幸福の科学製作の映画に友達を誘ったが非難され、変な目で見られて傷ついた。それ以来、周りに宗教の話をしなくなった」と振り返り、「(幸福実現党が)選挙で惨敗したこと、大川総裁が"永遠の愛で結ばれている"と言っていた妻と離婚、若い女性と再婚したこと、教義がコロコロ変わって、幸福の科学と言っているが、幸せになったという実感が無かった」と脱会したきっかけを明かした。

 島田氏は「一方の親が信者で、もう一方の親が反対しているというケースも実は多い。2世信者たちは、違うことを親が言い、どっちが正しいのかわからないまま育つという難しさを抱えている」と指摘した。(AbemaTV/AbemaPrimeより)

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