ソフトバンクがついに回線を解放!格安スマホ時代が本格到来か

 大手キャリアよりも低い料金で利用できることから利用者数が増加している格安スマホ。大手キャリア3社の月額料金の平均(7433円)と比較すると、格安スマホの月額料金(2067円)は平均で5366円も安い。


 そもそも格安スマホは、なぜ低価格を実現できているのだろうか。ITジャーナリストの三上洋氏によると、自前の回線を持たず、NTTなど大手キャリアの回線を借り、音声通話やデータ通信のサービスを提供していることから、基地局の設置やショップ展開による投資が無くて済むからだという。

 格安スマホへの移行のために必要な、電話番号などの情報が書き込まれた「SIMカード」にロックをかけ、顧客の囲い込みを行ってきた大手キャリア。この状況に風穴を開けようとしたのが、格安スマホ事業者の日本通信だ。去年9月からSIMカードがロックされた端末でもサービスが提供できるよう、ソフトバンクに対し回線の開放を求めてきた。


 NTTドコモ、au(KDDI)といった大手2社が既に回線を開放していたのに対し、今までソフトバンクが未対応だった理由は、自社で展開している「Y!mobile」という格安スマホのサブブランドがあり、回線を開放することによる影響が懸念されたからだ。


 日本通信の要求に対し、ソフトバンクは「法律上、格安スマホ業者の電気通信設備とソフトバンクの回線を接続することは規定しているものと認識しているが、SIMカードの種類については規定の対象外であり、違反とはいえない」と主張、SIMロックされているiPhoneなどの端末を格安スマホ事業者の回線で利用できるようにすることを拒否した。両社の協議は難航していたが、総務省の電気通信紛争処理委員会が仲裁することで、事態はこのほど急展開を見せた。

 テレビ朝日政治部(総務省担当)の小野孝氏は「電気通信紛争処理委員会が出した協議再開命令は、回線を開放することを前提に協議を始めなさいということを意味していたので、結果的に非常に強い意味を持っていた」と説明する。


 結果的に、ソフトバンクが回線を開放することで両社は合意。日本通信は来月22日から一部の端末でソフトバンクの回線を利用した通信サービスを開始することとなった。日本通信の福田社長は「ソフトバンクのロックがかかったスマホを使う人が、ようやく格安スマホサービスを利用できる」と話している。「Y!mobile(ワイモバイル)」で格安スマホ事業を展開しているソフトバンクにとっては、競争がさらに激しくなることが見込まれる。

 大手キャリアや格安スマホ事業者の今後の戦略について小野氏は「料金をさらに安くするか、サービスを手厚くするかしかない」と話す。ただ、「SIMカードを差し替えるといった作業が困難な高齢者も多い」と指摘、もともと店舗を持たない格安スマホ事業者が拡大していくには、コスト増を迫られる局面も現れそうだ。


 ソフトバンクが回線を開放したことで、一段と進むことになりそうな格安スマホ。今後、ユーザーの選択の幅や利用環境はさらに変化していきそうだ。(AbemaTV/AbemaPrimeより)

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